猫の胃腸炎。大事なのは原因の特定とそれに合った治療

数日前から嘔吐、血が混じった下痢を繰り返す猫ちゃんがいます。動物病院に連れて行きましたが、バリウム、レントゲン、血液検査をしてもらっても異常が見つかりません。

胃腸炎と言われましたが、一向に回復しません。食事を食べることも水を飲むこともできないので、毎日一回点滴を打ってもらっています。

さすがに飼い主も病院を変える検討を始めました。

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胃腸炎とは

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胃腸炎とは要するに、胃に炎症が起こってる状態です。

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症状は猫も人間も同じ。あなたが「胃薬を飲みたいな」と感じるときの、胃もたれや胃のむかつきを猫も感じているということですね。

ただし胃腸炎を軽く考えてはいけません。原因によってはすごく危険な場合もあるからです。

症状

胃腸炎には急性胃腸炎慢性胃腸炎があります。

危険なのはもちろん急性の方です。突然、嘔吐や下痢を繰り返すようになります。症状が重くなると血便が出て、激しい嘔吐で食欲も無くなります。水を飲むことさえできなくなって脱水症状を起こすことも。

こうなると明らかに危険な状態です。一刻も早く動物病院に連れて行かなければなりません。

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慢性胃腸炎の場合は急性の時ほどの緊急性はないのですが、下痢や嘔吐に猫が悩まされるのは同じことです。

食欲はあるものの体重が減ったり、毛のつやが悪くなったりと不健康な状態が続きます。獣医に状況を説明して相談することが大切です。

原因を特定してもらうことが大切

単に胃腸炎と言ってもいろいろあります。胃が持たれる、胃がむかつくといった軽症の胃腸炎なら、数日間猫に胃腸薬を与えれば治るでしょう。

しかし激しい嘔吐を繰り返す、血便が出るといった症状は明らかに危険ですよね。動物病院で原因を特定してもらって、それに合った治療をしてもらわなければいけません。

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さまざまな原因が考えられます。

  • ひもやおもちゃ、化学薬品などの異物誤飲・誤食
  • 腐ったものや冷たいものを食べた
  • 回虫などの寄生虫
  • 毛球症
  • 猫パルボウイルス感染症(猫ジステンバー)などの感染症
  • 肝臓、腎臓、すい臓などの内臓疾患
  • 胃腸の腫瘍

胃腸炎の猫の病院での治療例

ある病院での胃腸炎の猫の治療例です。あなたの猫が同じ状況になって病院に連れていくときの参考になさってください。

数日前からしょっちゅう嘔吐を繰り返すという猫。胃腸薬を与えても回復せず食欲、元気が無くなってきた状態です。

まず異物誤飲の可能性を探りましたが、それはありませんでした。

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血液検査で肝臓、腎臓、すい臓の異常を調べ、触診やバリウムを飲ませてのレントゲン検査で胃腸の腫瘍の有無を調べましたが、これらの検査でも異常は見つかりません。

次に行ったのが内視鏡検査。幸い潰瘍や腫瘍はありません。判明したのは「リンパ球-形質細胞性胃腸炎」という病気でした。

リンパ球・形質細胞は免疫を担当する細胞なのですが、これが猫の腸の粘膜内に過度に広がってしまい、慢性の嘔吐や下痢、食欲や体重の減少につながっていたのです。

原因が判明したのでそれに合わせた治療を行うことによって、日に日に状態が改善し退院できるまでになりました。

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この猫の場合、血液検査、バリウムを飲ませてのレントゲン検査、そして内視鏡検査を行ってようやく原因がわかり、入院を伴う治療を受けてやっと治った訳です。

これだけの治療を猫に受けさせるためには、やはり高額な費用が掛かります。10万円以上は掛かっているでしょう。

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