近頃グッと寒くなってきましたね。猫が咳をしたり、鼻水やくしゃみなど風邪っぽいことはありませんか?
「単なる風邪だろう。そのうち良くなるだろう。」と放っておいては危険です。単なる風邪ではなく、肺炎の症状の可能性もあるからです。
猫が肺炎にかかると急激に体調が悪化してしまうこともありますので、注意が必要です。
そもそも肺炎とは?
テレビを見ていると「肺炎は(人が)亡くなる原因の第3位の病気」と訴えるCMをよく見かけます。そもそも肺炎とはどのような病気なのでしょうか?
肺炎とは、細菌やウイルスなどの病原体が肺に入ってしまうことで、肺に炎症が起きている状態です。肺炎に至る前の段階で、猫風邪や気管支炎にかかっている場合も多く見られます。
空気中の細菌やウイルスは、のどや鼻の粘膜から侵入して、感染して炎症を引き起こします。これによって鼻水やくしゃみ、発熱などが起こるのが猫風邪です。
これらの細菌やウイルスが気管支まで入って炎症を起こすと気管支炎を発症し、肺まで到達してしまうと、肺そのものが炎症を起こす肺炎になるという訳です。
風邪の段階なら、咳や鼻水など症状の表れ方も局所的です。しかし肺炎に発展してしまうと胸の痛みや倦怠感、高熱、呼吸困難といった全身症状が出てしまいます。
体力や免疫力が少ない子猫や老猫は特に危険です。単なる風邪かと思っていたら、あっという間に重い症状になってしまう場合も多くあります。
なお、これ以外にもアレルギーや誤嚥(ごえん)が原因で肺炎になってしまうこともあります。
治療法は?
肺炎の原因になっている病気に応じて、抗生物質や抗菌剤、抗真菌剤を投与する治療法が行われます。
また症状の軽減を目的とした対症療法としては、息が苦しいようであれば気管支拡張剤や鎮咳薬を使用したり、呼吸困難に陥っている場合には酸素吸入を行ったりといった治療が行われます。
いずれにしても咳やくしゃみなどの初期の症状が見られたら、すぐに動物病院で見てもらうことが大切です。
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