猫は人間のように感情によって涙を流すことはありません。異物が入ったり、傷や炎症といった具体的な原因があるはずです。
私が飼っている猫も片方の目が小さくしか開かず、透明な涙を流していることがありました。一緒に飼っている猫と遊んでいる時、爪が入って傷が付いたのかと心配になりました。
すぐ動物病院に連れていったところ目薬を処方されました。点眼によって割と短期間で症状が治まって安心したことがあります。
涙や目やにが出ているときのチェックポイント
- どんなときに出ているのか
ほこりやゴミが入っているときだけ涙が出るのは正常ですが、いつも出ている、涙が止まらないということであれば何らかの異常の可能性があります。
- 目の状態に異常はないか
涙、目やにの他に、眼球に傷や曇りなどがないかを見てあげましょう。万一あるようならすぐに動物病院で診てもらいます。
- 涙の色
透明、赤、茶色の場合などがあります。いずれにしても動物病院で診察を!
- 他に症状はないか
涙や目やにだけでなく、鼻水が出たり、せきをしているようなら感染症(猫風邪)の疑いもあります。
- 目やにの状態は?
目やにに炎症によってできた膿(うみ)が混じっていないかをチェック。
- 目のまわりの状態は?
まぶたが腫れたり、目のまわりの毛が抜けたりしていないかをチェック。
涙や目やにの原因として考えられる病気
- 目の病気
流涙症(りゅうるいしょう)、結膜炎、角膜分離症などの目の病気
- 外傷
遊びやケンカで目やまぶたに傷を負ったことが原因。多頭飼いの場合はよくあるケースです。
- ウイルス感染症
ウイルス感染症である猫ウイルス性鼻気管炎などにかかると、くしゃみ、せき、鼻水などと同時に結膜炎を併発します。
- 細菌感染
外傷に細菌が感染して結膜炎や角膜炎をおこす。目のトラブルの原因としてはもっとも多いケースです。
私たち人間でも、目が腫れたり、結膜炎にかかったりしたらすぐ眼科に行きます。目がゴロゴロしたり見えにくかったり・・・不快な思いは人間も猫も一緒です。
どんな病気でもそうですが、大事になる前に、早め早めに動物病院に連れていってあげてください。
【参考記事】当事者になったつもりで、読んでみてください。
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