「うちの子が卵アレルギーで、卵を食べると1時間位で全身に湿疹ができてしまうんです!」このような赤ちゃんの症状に悩んでいるお母さんも多いことでしょう。
食物アレルギーは人間だけの症状ではありません。食物アレルギーの猫もいるのです。
食物アレルギーとは?
私たちの体には、細菌やウイルスなどの病原体が入ってきたとき、それらを除いて体を守る「免疫」という働きがあります。ところが、この免疫が食べ物や花粉などに過剰に反応してしまい炎症を起こすことがあります。これを「アレルギー反応」と呼んでいます 。
アレルギーの原因になるものを「アレルゲン」といいます。猫の食物アレルギーを引き起こす最も一般的なアレルゲンは、牛肉、乳製品、穀類(小麦、穀物、大豆)、鶏肉、卵です。
食物アレルギーの典型的な症状は、かく、なめる、または噛む動作です。全身のかゆみのために猫は体をかきむしるようになってしまい、ひどい引っかき傷や脱毛に悩まされます。また、下痢やおう吐などを併発する場合もあります。
私の家に以前、ストレスから心因性の脱毛症になってしまった猫がいました。その猫は、同じところを執拗に気にして、かいたり、なめたり、噛んだりするので、その部分が脱毛して、痛々しい傷ができてしまいました。
ネットで食物アレルギーの猫の写真も見ましたが、本当に痛々しいですね。一刻も早く動物病院に連れていってあげてください。
治療方法は?
動物病院での治療は、アレルゲンを特定することから始まります。アレルギー用の療法食を食べさせて、アレルギー症状が出なくなったら、少量ずつアレルギーの原因になっていそうな物を食べさせてアレルゲンの特定をしていくという非常に根気のいる治療です。その上で、猫に合ったフードを紹介してもらう訳です。信頼できる獣医師の指導のもとで行うべき治療方法ですね。
また、インターネットや書籍などで、様々な猫の手作り食が紹介されています。獣医師にアレルゲンの可能性を指摘された食材を除外したうえで、それらのレシピを参考にしてみるのも良い方法です。
いずれにしても、獣医師の治療、指導が必要になります。あなたの猫に適した、猫が喜ぶ食事が見つかると良いですね!
【参考記事】当事者になったつもりで、読んでみてください。
>>「ペットの治療費ってこんなに高額なの?10万、20万は当たり前。」
>>「猫の医療費に備える!ペット保険加入のメリット・デメリット」