猫が亡くなる原因の第1位の病気をご存知ですか?慢性腎不全という腎臓の病気です。
もともと砂漠地帯で誕生した猫は、水をあまり飲まずに濃度の高い尿(おしっこ)をします。そのため泌尿器系の病気が多く見られるのです。
尿の病気は放置すると命にかかわります!早期発見、早期治療が大切です。
尿の異常に関して気をつけて見てあげるポイント
- 回数
健康なときの回数をチェックしておくことが大事です。目安は成猫で1日2、3回が正常。多すぎる、あるいは、少ない、しない、という場合は何らかの異常が考えられます。
- おしっこをしようとしても出ない
トイレに入っても尿が出ない、あるいは少量しか出ず、苦しそうに何度も排尿の姿勢を繰り返す場合です。
- たくさん水を飲む
不自然なほど大量に水を飲む場合は腎臓や甲状腺の異常や糖尿病が考えられます。
- おしっこの色
色が濃いと発熱や脱水症状が疑われます。色の薄い尿を大量にする場合は腎臓病や甲状腺機能亢進症の場合があります。黄疸の可能性がある黄色い尿、血液が混じる赤や茶色の尿、膿が混じる白っぽく濁っている尿などの場合もあります。また尿の中にキラキラしたものが混じるのは尿石症のサインです。
- おしっこの量
量が多すぎると腎臓や甲状腺、少なすぎると尿路系のトラブルが考えれられます。
尿の異常の原因として考えられる病気
成猫のおしっこのトラブルの多くは、尿石症が原因です。おしっこが出にくい、血尿などの症状が現れます。
貧血を起こし、元気・食欲が低下します。また黄疸によって尿が濃い黄色になります。
尿の回数が多くなるが量が少ない。尿に血が混じったり濁ったりする。
- 腎不全
腎臓の機能が低下した状態。猫の死因の1番を占める恐ろしい病気。初期には大量の尿をするが、それを過ぎると尿が出なくなる。
水をたくさん飲んで大量の尿をする。食欲旺盛なのに痩せる。落ち着きがないなどの症状。
尿を上手に採る方法
尿の異常が続くようであれば、動物病院での診察が必要になります。その際、スムーズに診察が受けられるように家庭で尿を採取して持ってくるように指示されることもあるでしょう。
猫の尿の採取は慣れが必要です。猫がおしっこをし始めたらすぐに、トレーやお玉、あるいは紙コップといったものをお尻の下に差し込んで尿を集め、小瓶やビニール袋に移します。
どうしてもうまくいかないときは、動物病院で検尿用のスティックをもらいましょう。10cm位の棒の先にスポンジが付いてます。猫がおしっこ体勢に入ったら、お尻と砂の間にスポンジをかざして吸い込ませます。簡単に尿を採ることができます。