先日、家の近くで左の前足を上げたまま3本の足で歩いている野良猫を見ました。明らかに歩き方がおかしいので、ケガをしてるのかな?骨を折ったのかな?とすごく心配になったのですが、すぐに逃げていってしまいました。
猫は言葉が話せないぶん、余計にかわいそうに思う気持ちが深くなってしまいますね。何もしてあげられない自分を無力だなと思った次第です。
猫の歩き方がおかしい場合は、まずケガをしていないかを見てあげます。目に見えるような外傷がない場合は、からだの内部の異常が原因になっているのかもしれません。
歩き方がおかしいときのチェックポイント
- 外傷があるか
- どの足がおかしいか
- どんなときにおかしいか
- どんなふうにおかしいのか
- さわると嫌がるか
前後の足にけがや腫れている部分がないかチェック。
前後左右、どの足に問題があるか、それとも全体か歩き方を見て観察。
いつもおかしいのか、ときどきおかしいのか。食餌のあとだと中毒の可能性も考えられます。
まっすぐ歩けない、斜めになって歩く、足を引きずる、ふらつく、くるくる回る、足を上げたまま歩くなど。
痛みがあると、さわられるのを嫌がります。
歩き方がおかしいときの考えられる病気
- 骨の病気
骨折や脱臼をしている場合です。足を引きずって歩き、さわると嫌がります。骨折の場合は骨が皮膚の外に出て出血することもあります。一刻も早く動物病院へ連れていってあげてください。 - 耳の病気
- 脳神経の障害
- 腫瘍
- 中毒
- 栄養障害
外耳炎や内耳炎などが進行すると内耳の前庭神経が侵されて平衡感覚を失ったり、眼球がゆれたりします。平衡感覚がないため歩き方が変、まっすぐに歩けない、フラフラするなどの症状が現れます。
外傷や病気で脳神経が侵され、麻痺やふらつきなどの症状が出ます。耳の病気が原因になることもあります。フラフラとまっすぐに歩けないなどの症状が出ます。
神経に関する部分に腫瘍ができると運動障害が現れます。できた腫瘍が神経を圧迫し正常な歩行ができなくなります。
イカやタコを食べると脳神経に作用して後ろ足が一時的に麻痺します。毒が分解されれば元に戻ります。食べさせないようにしましょう。
ビタミンDの欠乏が原因のくる病や成長期のカルシウム不足などで骨が変形して歩き方がおかしくなる場合があります。