室内飼いでも油断は禁物!家の中で起こりやすい事故について

家の近くで、首輪に大きな鈴をたくさんつけられて、ジャランジャラン音を立てながら歩いている猫をよく見かけます。もちろん飼い猫で、自由に外に出す飼い方をなさっているのでしょう。

私が飼っているわけではないので、飼い主の方に何も言うことはできませんが(第一、誰が飼い主か知らない)、その猫を見るたびに私は「車にひかれるなよ!」と声を掛けてしまいます。外は猫にとって危険が多すぎます。

私はとても、自分が飼っている猫を外に出すことはできません。

それでは、外に出さなければ安全なのでしょうか?いえ、決してそういう訳ではありません。完全室内飼いの猫であっても、大きな事故に遭ってしまう危険はたくさんあります。

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体に強い衝撃を受けてしまう事故

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家の中でも、いろいろな事故原因がありますが、このページでは特に体に強い衝撃受けてしまう事故について書いていきます。

落下

まず最初の思い浮かぶのは、高い場所からの落下事故ですね。ご存知じのように猫は高いところに登るのが大好きな動物です。たとえ落下したとしても、ずば抜けた平衡感覚と運動神経で上手に着地できる能力も持っています。

しかし油断は禁物。とくに高齢になって足腰が衰えた猫や肥満猫は危険です。家具の配置を工夫して無理なく上り下りできるようにしてあげたり、マットを敷いてあげたりといった対策をしてあげましょう。

ドアに挟まれる

意外に多いのがドアによる事故です。猫が居ることに気づかずにドアをバタンと勢いよく閉めたら、 ドアにぶつかってしまったり、しっぽや体を挟まれてしまい、思わぬ大ケガをしてしまう。これは、日ごろから注意していれば防いであげることができる事故です。

他にも、マンションなどで窓を開けていると、風の強い日は凄い勢いでドアが閉まってしまう場合があります。猫が挟まってしまうと、それこそ命に関わる大事故になりかねません。

絶対にあってはならない事故だと飼い主が認識して、万全な対策をしてあげる必要があります。ホームセンターなどで売っているドアストッパーだけでは足りない場合もあります。

少し大事になってしまいすが、ドアキャッチャーというものがありますので、必要な場合(ドアストッパーでは防げないほどの強風が吹く)は検討してみてください。

深刻な症状

猫が強い衝撃を受けた際に見られる、特に深刻な症状には次のようなものがあります。

  • 気胸
  • 椎体骨折・脱臼
  • 膀胱破裂
  • 肺出血
  • ヘルニア

気胸

胸に強い衝撃を受けた際に、気管は肺などに穴が開き、胸腔内に空気が入り込むこと。肺が圧迫されるため、口を開けて苦しそうに呼吸します。

椎体骨折・脱臼

椎体とは背骨のことです。交通事故や落下は体中どこでも骨折や脱臼をする可能性があります。

猫が立つことができず、足がだらんとして力が入らないようだったら、この椎体を骨折・脱臼している可能性があります。脊髄の神経にも影響を及ぼし麻痺を起こすこともあります。

膀胱破裂

膀胱が破れて尿が排出できなくなる状態です。発症から丸一日以上たつと尿毒症という状態になり命にかかわります。

肺出血

肺を損傷してしまい、肺の中に血液がたまってしまいます。肺が膨らまないため呼吸が浅くなります。ひどい咳をしたり、鮮やかな色の泡状の血液が口や鼻から噴き出すことも。とても危険な状態です。

いずれの症状も深刻です。こうならないように普段から気をつけてあげるのはもちろん、万一のときは一刻も速く動物病院に連れて行ってあげてください。

危険は他にもたくさん

他にも事故の危険は家庭内にたくさんあります。

  • 異物誤飲
  • 植物を食べてしまった。
  • ヤケド
  • 風呂場の湯舟や洗濯機のふたがちゃんと閉まってなくて、猫がハマって溺れる事故。

これらの事故が原因で猫に最悪のことがあったら、一生悔やんでも悔やみきれません。猫の命は飼い主しか守ってあげられません。お互いに気を付けてあげたいものですね。


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