猫がかゆがる、体をかくという動作はよく見かけます。しかし、場合によっては大事になってしまうこともあります。
昔、我が家で「さくら」という猫を飼っていました。女の子でしたが、首のあたりを、それこそ毛が無くなって地肌が見えるくらいかきむしってしまうのです。見ていて痛々しいくらいでした。
病院に連れていって塗り薬とエリザベスカラー(シャンプーハットみたいな形の襟巻き)を貰ってきたことを今でもよく覚えています。エリザベスカラーをした猫って結構可愛いんですよね。(笑)猫にしてみれば、単なる「迷惑」でしかないでしょうが・・・
猫がかゆがって体をかくときのチェックポイント
- どこをかいているか
かいている部分で患部がわかります。
- 被毛の状態はどうか
被毛はちゃんと生えているか、それとも脱毛しているか。
- どんなときにかいているか
決まったパターンがなく、ときどきかいているならノミが原因です。常にかいているなら皮膚病や外部寄生虫の可能性があります。
- 皮膚の状態はどうか
皮膚が赤くなっていないか、湿疹などができていないか、虫に刺されていないか、被毛をかきわけてチェック。
猫がかゆがって体をかくときの考えられる病気
- 外部寄生虫による皮膚の病気
かゆみの原因としては、一番よく見られるケースです。ノミ、ダニなどの寄生虫にかまれることによってかゆみが生じます。ツメダニに寄生されると強いかゆみが生じ、ふけ、脱毛が見られることがあります。
- 耳の病気
ミミヒゼンダニが寄生する耳かいせんという病気にかかると、強いかゆみのため、しきりと耳をかき、頭を振ったりします。
- 全身の皮膚の病気
ショウセンコウヒゼンダニが寄生して起こるかいせんやノミが原因で炎症を起こすノミアレルギー、花粉や食物によるアレルギー性皮膚炎も多く見られます。
- 目や口まわりの病気
花粉や食物のアレルギーで目や口まわりが炎症を起こすこともあります。
猫がかゆみを感じるときは、かくだけでなく、かゆい部分をなめたり、軽くかんだりする場合もあります。同じ個所をずっとかゆがっているようでしたら、早めに動物病院に連れていってあげてください。