通常、猫には春と秋の年2回被毛が生え替わる「換毛期」があります。換毛期には大量の毛が抜けますが、もちろん病気ではありません。
病気の場合は、皮膚病や内分泌系の原因が考えられます。また食餌の栄養バランスの悪さやストレスが原因の場合もありますから注意が必要です。
毛が大量に抜けるときのチェックポイント
- 体をなめているか
- どんなふうに抜けるか
- どこの毛が抜けているか
- かゆみはあるか
- 他に症状はあるか
同じ部分をなめているのは、そこに異常があるサインです。なめて毛が抜けてしまうこともあります。
左右対称に毛が抜けるのはホルモン異常の特徴です。円形に抜けるのは真菌(カビの仲間の総称)が原因です。
かいせんは顔から、アトピーは背中や顔から脱毛が始まります。
ホルモン異常や真菌症では、ほとんどかゆみは現れません。
原因は皮膚ではなく、消化器やストレスの場合もあります。
毛が大量に抜けるときの考えられる病気
- ビタミン欠乏症
- アレルギー
- 皮膚病
ビタミンB群が欠乏すると毛が抜けます。食餌だけでなく消化器系の病気が原因になっている場合もあります。与えている食餌の内容をチェックして栄養バランスの良い食餌を与えるよう心がける必要があります。
ノミアレルギーやアトピー性皮膚炎などで皮膚が炎症を起こして毛が抜けるケースです。強いかゆみのためにひっかいたり、なめたりして毛が抜けることもあります。
- などの外部寄生虫が原因で起こる皮膚病のかいせんは、強いかゆみのために激しくかくので毛が抜けます。
- はかゆみがほとんどなく円形に脱毛するのが特徴です。
- ホルモン異常
- ストレス
甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症では、ホルモンの異常で左右対称に毛が抜けます。
猫がストレスを感じると副腎皮質ホルモンの異常が起こり毛が抜けます。猫のストレスの原因を考えて改善してあげましょう。