猫も痛い「尿路結石」

猫の尿路結石は、尿道に石(白い砂状の場合は多い)のような結晶や血液の固まりが詰まってしまい、尿の出が悪くなる病気です。尿道と呼ばれるおしっこの通り道が、細くて長いオスに多く見られる傾向があります。

膀胱炎や腎臓病につながる可能性もありますし、なによりも強い「痛み」を伴う病気です。できるだけ早く病院へ連れていってあげてください。

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尿路結石の症状

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猫に次のような症状が見られると、尿路結石の可能性があります。 

  • 数滴しか出ていないのに何度もトイレに出入りする
  • トイレの中で何度も息んでいるが何も出ていない感じ
  • いつも以上に下半身の念入りにグルーミングする
  • オシッコの色やニオイが濃くなる
  • 血尿
  • オシッコを採取して陽に当てると、キラキラとした砂状のものが光って見えることがある

治療が遅れると、お腹がふくれて硬くなってきます。食欲がなくなり、おう吐したりうずくまり動かなくなります。最悪の場合、尿毒症や膀胱破裂、急性腎不全などで亡くなってしまうこともあります。

何よりも猫がとても痛い状態のはずです。すぐに動物病院に連れていってあげてください。

尿路結石の種類

尿路結石には尿の状態が酸性かアルカリ性かによって、できるタイプが2種類に分かれます。オシッコがアルカリ性に傾くとできるストルバイト尿石と、酸性に傾くとできるシュウ酸カルシウム尿石の2種類があります。

液体が酸性かアルカリ性かを表すのがpHです。pHの値は0〜14の間で表示されます。pH7が中性で、値が7より小さくなるほど酸性が強くなり、逆に7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。

オシッコのpHは、ペットの健康状態や食事の内容によっても変化します。オシッコのpHが酸性やアルカリ性に大きく傾くときは要注意です。

動物病院では尿路結石用の療法食を入手できます。上記の知識を持った上で獣医師の説明を理解するようにしましょう。

普段からできる予防策

尿石症に関して、飼い主がしてあげることができる一番の予防策は、猫に新鮮な水を充分に飲ませるように工夫することです。

  • 寝床や気に入った場所の近くに、複数の水飲み場を作ってあげる。
  • 水に無塩のチキンスープなどを加えて与える。
  • ウェットフードを与える。

たくさん水を飲んで、身体を動かせば、結晶は結石になる前にオシッコと一緒にで外に出ます。動かない、水を飲まないとなるとオシッコが長く体内に留まり、下部尿路疾患のリスクが高まります。

また、おもちゃで釣って遊んであげたりして、短い時間でもいいので、できる限り猫を運動させてあげましょう。いつもトイレを清潔に保ってあげるのも大切なことです。猫はとてもキレイ好きな動物なのですから・・・

●豆知識:泌尿器とは

泌尿器とは、尿を作ってそれを外に排泄するまでに関わる器官の総称です。 

  • 腎臓(尿をつくるところ)
  • 尿管(腎臓でつくられた尿を膀胱に送る管)
  • 膀胱(尿を溜めるところ)
  • 尿道(膀胱に溜まった尿を外に出す管)

このうち腎臓と尿管は上部尿路、膀胱と尿道はオシッコが出る出口に近いという意味で下部尿路と呼ばれます。猫に多く見られるのは下部尿路疾患(FLUTD)です。

下部尿路疾患(FLUTD)には、尿路結石、膀胱炎、尿道炎、膀胱周辺の腫瘍、尿道閉塞、尿路感染症など、様々な病気があります。その中でも特に多いのが、膀胱炎と尿路結石です。なお、泌尿器に結石ができる病気を総称して「尿石症」といいます。

【参考記事】当事者になったつもりで、読んでみてください。
>>「ペットの治療費ってこんなに高額なの?10万、20万は当たり前。」
>>「猫の医療費に備える!ペット保険加入のメリット・デメリット」


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