私の友人が飼っている猫の話です。6才のオスなのですが、2年程まえに尿路結石になってしまい、手術を受けたことがあります。今は無事完治して、再発防止のために療法食を食べながら元気で過ごしています。
私も飼い主として、とても気になりましたので、治療費のことなど、当時の状況を聞いてみました。
尿路結石の治療の経過を聞いてみた。
友人に聞いたのは主に次の3点です。
- どのような症状だったのか?
- どのような治療を受けたのか?
- 治療費はいくらくらいかかったのか?
聞けば聞くほどに尿路結石は、猫にも飼い主にも痛くて辛い病気だと思いました。
症状は?
猫がトイレ以外の場所で、切ない声で鳴きながらオシッコをする体勢を取るようになって気づきました。トイレに連れていっても、オシッコが少ししか出ない、トイレで鳴きながらうずくまっているという状況が頻発。
徐々にそうなった、というよりも、ある日突然といった印象でした。いずれにしても、こうなってしまう前に気づいてあげられなかったことを、友人は後悔しました。
治療内容は?
まずカテーテルと呼ばれる医療用の柔らかい管を、尿道に通してオシッコを抜く処置を受けました。トマトジュースのような真っ赤っかなオシッコが大量に。可哀そうで見ていられません。
尿を排出した後は膀胱を洗浄したり、背中付近から点滴と抗生物質の注射などの処置を受けました。点滴を受けたのは、血液検査の結果、脱水症状も見られたから。「苦しくて水が飲めなかったのだろう」と獣医さんに言われました。
レントゲンで2~4ミリの石がたくさん見つかりました。その他に石になる前のストルバイト結晶がザラザラとたくさんあり、膀胱から尿道に入って詰まっている状況でした。
治療費は?
初回の治療で約3万円。びっくりですね!
友人の猫の場合は、療法食で大きい石を溶かして小さくなるのを待つといった治療はできない状態。
それで手術を受けることに。
手術代は2泊3日の入院を合わせて、全部で20万円とちょっと。ペット保険には加入していなかったので、全額自己負担になり本当に大変。
20万円は確かに大金です。しかし仮に友人の猫が膀胱炎を併発していたなら、倍以上の請求が来た可能性もあります。尿毒症ともなると、猫が亡くなってしまう可能性まであるのです。
それくらいオシッコの病気は恐ろしいのです。日ごろからトイレのときに気を配ってあげることはもちろん大切ですが、少しでも猫に異変が見られたら、すぐに動物病院で治療を受ける必要があります。
ペット保険加入に心が動いた友人
その後、現在に至るまで友人は獣医師の指導のもとで「ロイヤルカナンpHコントロールゼロ」という療法食を与えています。ただ、これも単純に与え続ければ良いという訳ではないのです。定期的に尿検査を受けて、様子見。
この友人が私がペット保険に入ったという話を聞いて、興味を持ったようでした。2年前の突然の出費は「正直、たいへんだったから」と・・・
私が加入しているペッツベストのサポートに電話して聞いてみたところ、「過去に尿路結石にかかったことがある猫は、加入自体はできるが、尿路結石に関しては、再発しても補償対象外になる」とのことでした。
友人もガッカリしていました。このようにペット保険も人間の保険と同じですから、過去の病気は完治しているといっても、再発した場合は、なかなか補償してもらえないものです。加入自体を断られるケースもあります。
突然の出費に備えるためには、元気なうちに加入して継続してあげる必要があるのです。
【参考記事】
>>「ペットの治療費ってこんなに高額なの?10万、20万は当たり前。」