猫が水を多量に飲むというのは悪いことではありません。膀胱炎や尿路結石の予防になります。
しかし、それも限度があります。あまりにも多量に、いつもいつも水を飲んでいる、ということであれば病気のサインと考えられます。
水を多量に飲むときのチェックポイント
- オシッコの量はどれくらいか
オシッコの量が多いか、いつもと同じか、少ないか。
- 食餌の内容は
ドライフードかウエットフードか、それとも味の濃い人間の食べ物か。
- どんなときに水を飲むか
食餌のあとに飲むのか、いつも飲んでいるのか。いつも飲んでいるなら病気のサインです。
- どれくらいの量を飲むか
猫は基本的にあまり水を飲みません。水入れの水が1日にどれくらい減っているかを見てあげましょう。
- 他に症状はあるか
吐く、オシッコの量が増える、やせるなど他の症状があるか。
水を多量に飲むときの考えれる病気
- ※初期の腎不全
腎不全の初期症状として多飲多尿の症状が見られます。
- 胃の病気
慢性胃炎になると、水を大量に飲むほか食欲が無くなり、ときどき嘔吐を併発します。
- 食生活
水分の多いウェットタイプの缶詰を食べているより、ドライフードを食べている方がたくさん水を飲みます。塩分の多い味の濃いものを食べると食後に多量に水を飲みます。
- 内分泌の病気
糖尿病では、多飲多尿のほか、元気がなくなる、やせる、嘔吐などの症状が現れます。
※腎不全とは?
腎臓には体の水分を調節したり老廃物を尿として排泄する機能があります。ところが血液を濾過(ろか)する腎臓の機能がおちると老廃物を十分排泄できなくなります。この結果、体内に不必要なものや体にとって有害なものがたまってきてしまいます。このような状態を腎不全というのです。