猫の塗り薬。なめて困るときの対処法

アレルギー性の皮膚炎を患っている猫ちゃんがいます。とてもかゆがって、患部を執拗に舐めたり、噛んだり、引っかいたりしているうちに、とうとう脱毛して血が滲む状態になってしまいました。

病院で塗り薬を処方されたのですが、せっかく塗ってあげても全部舐めてしまいうまくいきません。副作用も心配で飼い主の方はとても困ってしまいました。

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2つのアプローチ

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この場合は2つのアプローチがあります。

  • 猫の気をそらす方法
  • 物理的に舐めるのを防ぐ方法

それでは1つずつ見ていきましょう。

気をそらす方法

これが犬の場合ならば、散歩に連れていく前に塗る、というのが効果的なのですが、完全室内飼いの猫の場合はそういう訳にはいきません。

猫の気をそらす方法としては

  • 塗ってすぐにご飯にする。
  • 遊んで気を紛らわす。

というのがあります。

特に塗り薬を塗ったあとに30分位おもちゃを使って遊んであげることができれば、塗り薬が体の中に浸透しやすくなるため効果が高まるというメリットがあります。猫のストレス解消にもつながって一石二鳥です。

しかし、これらの方法では、やはりうまくいかないこともあるかもしれません。そこでもう1つ方法があります。

  • ぐっすり眠り込んだ時に、そっと塗る。

結局、この方法が一番成功の確率が高いのではないかと思います。

物理的に防ぐ方法

上記の方法で、どうしてもうまくいかない場合は、物理的に猫が舐めるのを防がなくてはなりません。次のような方法があります。

包帯やサポーターを手や足につけても、猫は嫌がってすぐ外してしまうでしょう。これらが効果を発揮するのは、患部が胴体(腹、胸、背中など)にある場合に、足が通るように4つ穴をあけて体に着せるといった使い方をするときです。

「可愛いから」といった飼い主の趣向で、猫に服を着せるのは、私は良いとは思いません。毛づくろいは猫にとってとても大切なことですが、服を着せることによって毛づくろいができなくなってしまうと、それがストレスになってしまいます。

しかし、患部の保護ということであれば仕方がありません。ケガを早く治すためにも、良い形の服があれば着せてあげてください。

皮膚炎やケガの治療は長期戦になりがちです。エリザベスカラーも含めて、一番良いものをいろいろ試して見つけてあげてください。


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