猫の急激な体重減少は病気のサインです!食餌や運動量は変わっていないのに、急激にやせるのはすごく心配な症状です。大事になる前に、動物病院で診察を受けてください。
急激に体重が減少するときのチェックポイント
- 食餌の様子はどうか
食餌をしないでやせているのか、食べているのにやせるのかをチェックします。
- 被毛の状況をチェック
毛づやが良いかどうか、被毛が薄くなっていないかどうかをチェック。
- 急激にやせたか
ダイエットもしていないのに急激にやせるのは要注意です。大事になる前に動物病院へ連れていってあげましょう。
- 他に症状があるか
体重の減少以外にも、発熱、下痢、粘膜の炎症、嘔吐などの症状があるかどうかをチェックします。
- 口の中に異常はないか
歯、歯ぐき、舌など口の中にトラブルがあると食欲が減退します。
急激に体重が減少するときの考えられる病気
- 栄養障害
糖の※代謝異常である糖尿病では、体重減少の他に、嘔吐や多飲多尿などの症状がでます。またビタミンEを取り過ぎると食欲が減退します。
- 口の病気
歯茎が腫れる、歯が抜けるなどの歯周病や口内炎があると、痛みのために食餌が摂れなくなります。また、異物がはさまっていたり、魚や肉の骨が刺さっていることで食欲がなくなることもあります。
猫回虫や条虫といった内部寄生虫に寄生されると、消化吸収が妨げられて体重が減少します。寄生している虫の数が増えると下痢や腹痛などの症状も出てきます。動物病院で検査・駆除をしてもらいましょう。
- 感染症
猫汎白血球減少症、猫免疫不全ウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症などでは、食欲が落ちたり、まったく食べられなくなって急激に体重が減少します。免疫力が落ちるためそれ以外にも様々な症状を併発します。
※代謝異常とは?
私たちの体は、食事として糖質・脂肪・タンパク質・ビタミン・ミネラルを摂取し、これらの栄養素で体を構成して、その一部をエネルギーとして利用することで成り立っています。この代謝の過程は多くの酵素で仲介され、また多くのホルモンがその調節に関わっています。これら一連の代謝の異常で多くの病気が引き起こされてきます。その代表的なものが、肥満や糖尿病、脂質異常です。