17才のオスの猫ちゃんなんですが・・・
食欲旺盛でよく食べるんです。ですから飼い主も、年の割に元気な猫だと思って安心していました。しかし結果的にそれは勘違いだったのです。どんどん痩せてしまい、お医者さんに診てもらったら病気だと言われました。
その病名は・・・
病名は甲状腺機能亢進症でした。
甲状腺機能亢進症は高齢の猫がかかりやすい病気で、体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンが、過剰に分泌されることによって起こります。
食欲が旺盛になりますが、活動量も増えます。摂取量以上に過剰にエネルギーを使ってしまうので、どんどん痩せていきます。不自然なほど元気になり過ぎる、それが甲状腺機能亢進症の特徴です。
飼い主にとっては気づきにくい病気と言えます。
他に疑われる病気
食べるのに痩せるという症状では、他にも次のような病気が疑われます。
糖尿病
糖尿病とは一言でいうと、血液中の糖が多くなってしまう病気です。いわゆる血糖値が高い状態。血糖値が高くなってまう原因は、インスリンというホルモンの働きが悪くなることです。
糖は体の活動に絶対必要な栄養素。インスリンは血液中にある糖を全身の細胞に取り込ませたり、脂肪や筋肉に蓄えたりする働きをしています。
このインスリンが正しく働かなくなると、血液中の糖をうまく細胞へと取り込むことができなくなり、血糖値が高い状態が続きます。そうなると全身の血管がダメージを受け続けて、いろいろな障害を引き起こすようになります。
慢性腸炎
慢性腸炎とは小腸や大腸の粘膜上で、炎症が繰り返し起こる状態です。急性の場合と比べ、軽い症状が長期的に続きます。次のような症状が見られます。
- 下痢
- 口臭
- 水をよく飲む
- おしっこが増える
- おなかが鳴る
- 元気がなくなる
- 痩せてしまう
まとめ
与えた食事を猫がよく食べてくれると、飼い主としてはそれだけで安心してしまう面がありますよね。ですから痩せてきていることに気づきにくいとも言えます。
食べてるのに痩せる状況は、上にあげた病気の他にも、最悪の場合がんの可能性まで考えられます。少しでも兆候が見られたら、早め早めに動物病院に連れて行ってあげてください。