「あなたは猫のどこに癒されますか?」を質問されたら、あなたはどう答えますか?
「寝顔」ですか?
それとも「肉球」ですか?
プニュプニュの肉球は本当に可愛くて癒されますよね。猫の肉球の色は黒、褐色、ピンク、白などがあります。
「ピンクが可愛い」って?
猫は肉球の色を選んで生まれてくることはできませんからねぇ(笑)
肉球の役割
猫の肉球の役割は、決して飼い主に癒しを与えることだけではないのです。肉球の表面は厚く丈夫な皮膚におおわれているものの、さわると内部は柔らかく弾力に富んでいます。肉球は足のクッションの役割を果たしているのですね。
ああ見えて、猫は肉食の狩猟動物なのです。猫が激しい運動をしても肉球のおかげで足の裏は傷つきにくくなっています。夏の熱くなった地面をヤケドをせずに走れるのも、獲物に音も無く近づくことができるのも肉球の働きのおかげなのです。
しかしそれも猫が野生動物だったころの話ですね。完全室内飼いの猫の仕事は、その存在で飼い主に癒しを与えることです。肉球もそのための大切なツールなのかもしれませんね。
肉球のケガや病気について
屋外で生活する猫や高齢猫は肉球が硬くなります。それでも、肉球のクッションとしての働きはあまり失われません。
しかしウイルス性の病気や免疫が異常な働きをする病気(自己免疫疾患)になったときは、肉球が硬くなり、ついにはひび割れてしまいケガの状態になってしまうこともあります。肉球の病気やケガは、とても痛々しいものです。
肉球は感覚が敏感な場所なので、異常があると猫は痛みのために歩けなくなってしまいます。早めに動物病院に連れていって、痛みの原因を取り除いてあげることが大切です。
肉球マッサージ
人間には、たくさんのツボが集まっている足の裏をマッサージすることによって、全身の状態をケアする「足裏マッサージ」があります。同様に猫の肉球にも、体の状態を反映するツボがたくさん集まっています。肉球をマッサージして刺激してあげるだけで、猫の疲れをとり全身の状態を整えることができるのです。
方法は簡単です。肉球を少し強めにつまんで放す、つまんで放すをくり返したり、真ん中の大きな肉球(掌球)を押して爪を出したり引っ込めたりしてあげるだけです。あなたの愛猫にも是非試してあげてください。