納豆は日本が世界に誇る健康食です。猫に納豆を与えてももちろん大丈夫です!私の猫も納豆が大好きです。
主食として与えている「総合栄養食」のフードの補助として活用すれば、納豆はこの上ない猫の健康のサポーターになってくれるでしょう。
納豆の効果とは?
納豆は古くから食べられている日本の伝統的な食材で、蒸した大豆を藁(わら)で包んで発酵させて作ります。藁についている納豆菌が大豆に移り増殖することで納豆ができるのです。
納豆の健康効果が注目されだしたのは1980年代です。納豆に含まれるナットウキナーゼというタンパク質分解酵素に、血栓を融解する効果があることが発見されてからです。
原材料となる大豆自体にバランスの良いアミノ酸、大豆イソフラボン、大豆サポニン、ビタミン、ミネラルといった成分が含まれています。これらにプラスして納豆菌での発酵過程でビタミンB群やビタミンK2、ナットウキナーゼなどのタンパク質やビタミンがさらにプラスされ「納豆」という素晴らしい健康効果を持つ食材が作られます。
納豆菌にはナットウキナーゼの血栓融解作用以外にも
- 血液をサラサラにして流れを良くする効果
- 腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らす整腸作用
- カルシウムの吸収を促進して骨を強くする骨粗鬆症を予防する効果
- 菌の繁殖を抑える抗菌効果
- 抗酸化効果
といった多彩な健康効果があります。
猫に納豆を与えるときの注意点
うちの子も納豆が大好きです(笑)。ただし、どんなに優秀な食材でも過ぎたるは及ばざるが如し。あくまでも、主食の補助として少しずつ与えています。
与えるときの注意点としてはまず、醤油やタレを掛けた納豆を与えないことです。塩分の摂り過ぎは猫の最大の敵です。
それから小粒の納豆か、すりつぶした納豆を与えてください。猫は咀嚼(そしゃく)ということをしません。喉に詰まらせたら大変です。
効果的に納豆を食べて、人間も猫も元気に過ごしたいものですね。
豆知識:そもそも発酵とは?
納豆はいわゆる発酵食品ですね。発酵とは、微生物の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することをいいます。微生物という目に見えない小さな生物が働いた結果が「発酵」です。
発酵を行う微生物のことを総称して「発酵菌」といいます。発酵菌は、発酵中に香り成分や新しい味わい、色、栄養価を作り出します。それらの成分がとても美味しく、そして健康にもよく、食品の保存性も高まるため、人間は古くから「発酵食品」を作って摂取してきたという歴史があります。
参考>>病気に備えて猫保険