しっぽの動きでそのときの猫の気持ちはだいたいわかるものです。嬉しい気持ちや苛立ってる気持ちもしっぽに現れます。
このページでは主に私の家の太郎のことを思い出しながら、場面ごとに説明していきたいと思います。
ブンブンと勢いよくしっぽを振る
猫がブンブンと勢いよくしっぽを振ったり、バンバンと床にしっぽを叩きつけたりしてるときは、あきらかにイライラして機嫌が悪いサインです。
例えば私の家の太郎がお気に入りの場所でくつろいでいるときに、栗ちゃんが来て無理やりどかされることがよくあります。
そんなとき気が弱い太郎は、黙って譲ってあげるのですが、しっぽを見るとまさにこの状態。ブンブンと左右に勢いよく振っています。太郎なりに苛立ちを解消して、気持ちを静めようと思っているのでしょう。
また私がわざと無理やり太郎を抱っこしたり、押さえつけて撫でまわしたりするときも、しっぽをブンブンさせます。平和主義な性格で噛んだり引っかいたりということはできないので、せめてしっぽで苛立ちを表しているのでしょう。
ゆっくり大きく振る
何をするわけでもなく、しっぽをゆ~らゆ~らとゆっくり大きく振るのは、リラックス気分のときです。日なたぼっこでまどろんでいたり、飼い主の膝の上で撫でられてうれしいと思っていたり、お腹がいっぱいだったり、そういうときですね。
太郎も私に無理やり抱っこされて、最初は嫌がってしっぽをブンブン振っていますが、途中からゆらゆら揺らすようになります。それでよく聞いてみたらゴロゴロ言ってたりします。
最初は無理やり抱っこされてイヤだなと思っていたのですが、気がいいので途中から嬉しい気持ちに変わったのでしょう。(笑)
しっぽの先だけをピクピク振る
しっぽの先だけをピクピク振るのは、猫が呼びかけに反応しようとする気持ちの表れです。
眠かったり、気持ち良くくつろいでいたりして、動きたくないけど、とりあえず返事しておこうかというときですね。
猫なりに「聞こえてるよ」と伝えているつもりなのでしょう。
上向きにピンと立てる
しっぽを上向きにピンと立てているときもわかりやすいですね。
これは心を許している相手に、しっぽで親愛の気持ちを伝えているのです。子猫が母猫に近づくときなどによく見られます。警戒したり、敵意を持っている相手には決して見せることはありません。
ですから猫がしっぽをピンと立てて近づいてきたら、飼い主に心を許してると考えて間違いありません。まあ餌が欲しくて近寄ってきている場合もありますが、それも含めて親近感を持ってる証拠ですね。
しっぽをブワッと膨らませる
しっぽをブワッと大きく膨らませるのは、猫同士でケンカして臨戦態勢に入ったときや、猫がビックリしたときとよく言われます。しかしそれ以外の場合でも、猫がブワッとしっぽを膨らませることがあります。
うちの栗は私にはあまりなついてくれないのですが、私の高齢の母親に凄くなついています。その栗が母親に撫でてほしい、かまってほしいとおねだりするときに、目をランランと大きく見開いて、しっぽを大きくブワッと膨らませて必死でアピールします。
相手のことが大好きで仕方がないときにも、しっぽをブワッと膨らませることがあるのです。
このように猫のしっぽは猫の気持ちを雄弁に表していますので、いつも注意して見てあげてくださいね!猫との距離がグッと縮まります。