食べすぎによる肥満や妊娠でもないのに、猫のお腹が膨れる場合は注意が必要です。何か重大な病気が潜んでいる可能性があります。多くは内臓疾患です。すぐに動物病院で検査を受けましょう。
お腹が膨れるときのチェックポイント
- お腹のどこが膨れているか
お腹の上下左右、どこが膨れているかさわってチェック。
- お腹にしこり(できもの)はないか
お腹をさわってしこり(できもの)がある場合は、重大の病気が疑われます。すぐに動物病院へ連れていってあげてください!
- 食餌の量はどうか
食欲は旺盛か。それとも食べないのにお腹が膨れているのか。
- 妊娠の可能性はあるか
避妊手術をしていないメスを、外猫か去勢手術をしていないオスといっしょに飼っていれば、ほとんどの場合は妊娠です。
お腹が膨れるときの考えられる病気
食欲が旺盛で元気があれば、単なる肥満でしょう。お腹だけでなく首まわりや足にも脂肪がつきます。
腹部の皮膚や内臓に腫瘍ができてお腹が膨れるケースです。腫瘍の場所や種類によってさまざまな症状が現れます。いずれにしても一刻も早く動物病院へ!
子宮内に膿(うみ)がたまってお腹が膨れる病気です。食欲不振、嘔吐、多飲多尿などの症状が見られます。
妊娠は病気ではありません。おめでたです♪発情からしばらくしてお腹が膨らんできたら、まず妊娠が考えられます。
膀胱炎で排尿が困難になると、オシッコが膀胱にたまってお腹が膨れます。ほかに、トイレの回数が増える、痛がって鳴くなどの症状が出ます。
- 腎臓の病気
腎不全でオシッコが出なくなり、お腹が膨れる場合です。その前に多飲多尿、お腹が膨れてからは食欲不振、吐き気、尿毒症も併発して危険な状態に陥ります。すぐに動物病院へ連れていってあげてください。
便が腸にたまってしまう、とてもつらい病気です。