よだれは健康な猫でも、寝ているときにゴロゴロといいながら流すことはあります。
しかし大量によだれを流しているときは、何らかの病気のサインの可能性もあります。その原因として真っ先に考えられるのが口内炎や歯周病など口の中の病気です。
確認するチェックポイント
- 口の中に異常はないか?
口内炎や歯茎の腫れの有無をチェック。
- 異物を口にしていないか?
例えば誤って苦いモノを口にするとよだれを流します。
- 他に症状は無いか?
ふらついたり、元気が無かったり、発熱などの症状が無いかチェック。
- 乗り物に乗っているか?
乗り物酔いや、車に乗せられたことによる過度の緊張からよだれを流している可能性もあります。
- 強い直射日光を浴びたり、熱がこもった場所に長時間いたりしていないか?
熱中症(熱射病、日射病)にかかると呼吸が荒くなり、大量のよだれを流します。
考えられる病気
- 口の中の病気
口内炎や歯周病など口の中のトラブルが原因でよだれを流します。最も多く見られるケースです。よだれ以外にも腫れ、臭いにおいなどの症状が見られることもあります。
- 熱中症
急激な体温の上昇(40℃以上)にともない、口を開けてハァハァとあえぐように呼吸をし、よだれが口から流れ出します。できるだけ早い処置が必要です。すぐに体を冷やして動物病院に連れていく必要があります。
- 過度の興奮
緊張したり興奮したり苦痛を感じたりすると、嫌がって(拒否反応)よだれを流すことがあります。
- 外傷
魚の骨などの異物で口内を傷つけてしまった場合です。先のとがったモノを与えないよう飼い主の配慮が必要です。
中毒とは、何らかの薬物や化学物質、食べ物などを口にしたり、吸い込んだり、皮膚から吸収したりして、体のどこかに機能障害を引き起こした状態のことをいいます。よだれ以外にも嘔吐、痙攣を併発することもあります。
- 乗り物酔い
車の中でよだれを流したら乗り物酔いです。意外に多く見られます。ストレスのために鳴き続けることもあります。
- 食道炎
食道炎とは何らかの原因で食道に炎症が起こった状態です。食べ物を飲み込むときなどに痛みが生じるため、食欲の低下や吐く、よだれを流すといった症状が見られます。
- 脳神経の障害
脳が何らかの障害を受けたことが原因です。歩き方や表情が不自然、性格が変わるなどの変化も見られます。
鼻汁やくしゃみ、発熱、食欲不振のほか、口のなかや舌に潰瘍ができるため、痛みからよだれが多くなったり、口臭がきつくなったりします。
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