私のサイトの記事を興味を持って読んでくださっているあなたのような方なら、猫を車に閉じ込めたままレストランやパチンコに行ってしまうようなことは絶対になさらないでしょう。それがどんな結果をもたらすか容易に想像できますから。
猫は「暑い!助けて!」と言葉で訴えることはできません。猫の熱中症についてのお話です。なお、熱射病(日射病)とは重度の熱中症のことです。
車内の暑さは本当に危険!
私は夜勤をしています。車で通勤しているのですが、朝、家に帰るときに、運転に危険を感じるほどの睡魔に襲われることがあります。
仕方なくコンビニの駐車場などで少し眠ります。5分、10分のつもりが、ふと気が付くと午後2時だったというようなこともたまにある訳です。
そのようなときは、大抵「暑さ」で目が覚めます。大量の汗をかき、喉はカラカラに乾いています。フラフラしながらコンビニに冷たい飲み物を買いに行く、というパターンです。
窓を閉め切った車内が、驚くほど暑くなってしまうのは何も真夏の炎天下だけではありません。たとえ真冬であっても、エアコンを付けっぱなしにしたまま何時間も寝入ってしまったら車内は物凄く暑くなります。
もし、猫が一緒だったら・・・
動物病院に連れていくために、あるいは知人宅から猫をもらい受けた帰りに、狭いキャリーバッグに猫を入れて一緒に車に乗った。その途中で運転に危険を感じるほどの睡魔に襲われて、ついうっかり何時間も寝入ってしまったら・・・
「ついうっかり」で猫が熱中症で亡くなってしまったら、一生悔やんでも悔やみきれません。本当に注意しなければいけないと思っています。
猫は自分で体温を下げるのが苦手な動物
猫は汗腺が人間に比べると少なく、発汗によって体温を調節することができません。ましてや、あの体の小ささです。体温が急激に上昇すると、それを下げることが難しくなります。熱中症は本当に危険なのです。次のような症状です。
- 急激な体温の上昇(40℃以上)
- 口を開けてハァハァとあえぐように呼吸をする
- 目や口腔粘膜が充血する
- 吐き気、嘔吐、下痢、ふらつき
- 意識混濁
- 痙攣発作
- 死亡
猫は言葉で「暑い!助けて!」と訴えることはできません。「ついうっかり」は絶対にあってはいけないことです。
夏に猫を一人で留守番させるような場合
夏に猫を一人で留守番させるような場合も、最大限の熱中症対策が必要です。閉め切った室内は40℃を超えてしまう可能性もあります。
やはりエアコンは少なくとも1台だけは付けていった方が良いでしょう。電気代は確かに痛いですが。設定温度は29度くらいでも大丈夫です。
また、猫が自分で一番涼しい場所(快適な場所)を探せるように1つの部屋に閉じ込めるのではなく、家の中のどこでも自由に移動できるようにしておいてあげるのは大切なことです。その意味では、多頭飼いをしていて病気を持っている猫だけをケージに入れっぱなしにして出かけるような場合は、本当に注意してあげてくださいね。
カーテンを閉めるだけでも部屋の温度上昇を緩やかすることができます。直射日光には十分注意しましょう。水がたくさん飲めるように準備することも忘れてはいけません。