私の家の猫たちはみんなヨーグルトを舐めるのが大好きです。
人間にはヨーグルトは、便秘改善や免疫力をアップする効果がありますので、普段の食餌に上手に取り入れてあげれば、猫の健康促進の一助になるのではないかと思い調べてみました。
ヨーグルトはとても優れた発酵食品
ある物質が微生物の作用で人間にとって良いもの(有益な物質と食欲を増進させる香り)に変わる現象を発酵と言います。
ちなみに悪いもの(有害な物質、下痢をしたり食中毒になったり、悪臭を放つもの)に変わる現象を腐敗と言います。
すなわちこの二つの言葉は、私たち人間の価値基準によって使い分けられているにすぎないのです。納豆、味噌、酒、様々な発酵食品がありますが、まさに「先人の知恵」ということができますね。
ヨーグルトはミルクを乳酸菌や酵母の働きで発酵させたものです。お腹の調子を整えてくれるのはもちろんのこと、免疫力アップにも効果があることで注目されています。
さらにはタンパク質やカルシウムも豊富に含まれていますから、人間だけではなく猫の健康にも一役買ってくれる優れた食品です。
ヨーグルトは腸内の善玉菌を増やしてくれる
ヨーグルトの効果を一言で表すと腸内の善玉菌を増やすということです。
腸内細菌は、大きく分けて次のの3種類があります
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見菌
健康なときには、善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1の割合でバランスよく存在しています。
日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のうち優位に働くほうに味方をするため、この3つの菌が一定のバランスで保たれていることが大切です。
善玉菌と悪玉菌
善玉菌は次の様な特徴があります。
- 腸内を酸性にし、外から襲いかかる有害な菌をやっつけてくれる。
- 免疫力を高めてくれます。
種類としては、腸内ビフィズス菌、腸球菌、ユウバクテリウムなどがあります。
悪玉菌の特徴は次の様なものがあります。
- 腸内を腐敗させる。
- 発がん物質や毒素のある有害物質を作り出す。
- 身体の抵抗力を弱める。
- 下痢や便秘を引き起こす。
- 腸内をアルカリ性にする傾向があります。
種類は、大腸菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌などがあります。
普段は善玉菌がうまく悪玉菌をおさえているのですが、体の調子が崩れると悪玉菌の勢力が強くなり、さまざまな弊害が出てしまいます。
注意点について
ヨーグルトはいくら良いとしても、与えすぎに注意すること。プレーンタイプの無糖のものを与えることです。特に甘いタイプのヨーグルトは、人間よりも遥かに体が小さい猫にとっては糖分が多すぎます。
必ず無糖のものを選んであげてください。どんなに健康に良いものでも「過ぎたるは及ばざるが如し」。与えすぎには要注意です。
【与える目安】成猫で小さじ1~2杯くらいで十分です。
ヨーグルトのまとめ
健康管理という意味では多く摂る必要もありません。一度に大量に与えるより、少量を毎日継続して与えるほうが効果があります。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内ビフィズス菌を増やす手助けをしてくれます。ヨーグルトを上手に活用して、猫の腸内環境を整えてあげましょう。