現在、猫の伝染病に関しては6種類のワクチンが開発されています。すなわち、猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア感染症、そして猫免疫不全ウイルス感染症に対応する6種類のワクチンです。
このページではこれらのワクチンの組み合わせと、接種にかかる費用について説明していきます。
どのワクチンも重要ですが、接種するワクチンの数が増えると猫の体に負担がかかるのも事実です。ワクチン接種の際は、かかりつけの信頼できる獣医さんとくれぐれもよく相談するようにしましょう。
混合ワクチンの種類について
現在、猫の伝染病に関しては6種類のワクチンが開発されています。そして、その組み合わせにより3、4、5、7種の混合ワクチンがあります。
混合ワクチンの内「3種混合ワクチン」は特にコアワクチン(核となるワクチン)と呼ばれ、ぜひとも接種することが望まれる重要なワクチンです。猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症猫、猫汎白血球減少症に対応しています。1匹で室内飼いであれば3種混合ワクチンで良いとする獣医さんが多いです。
「4種混合ワクチン」はコアワクチンに猫白血病ウイルス感染症に対応したワクチンが付きます。猫白血病ウイルス感染症のワクチンは重要性を指摘されている半面、危険性(副作用)も同時に指摘されることが多いワクチンです。特に、すでに猫白血病に感染している猫には絶対に打ってはいけません。必ず事前の血液検査(ウィルスチェック)と医師に診断が必要です。
5種混合、7種混合は4種混合に猫クラミジア感染症対応のワクチンが付きます。外に出している猫、他の猫と接触のある猫の場合は考慮する必要が出てきます。
※7種混合ワクチン
猫カリシウイルスには多くのタイプがあり、3種・4種混合ワクチンでは1つのタイプのカリシウイルスの予防しかできませんでしたが、7種混合ワクチンでは3タイプのカリシウイルスを予防することができます。
それぞれの混合ワクチンの接種費用について
動物病院は自由診療なのでかなり値段に幅があるのが現実です。すべて獣医師の言い値です。やたらと検査や入院を勧めて費用を釣り上げる病院もあります。逆に安いからと言っていい加減な診療というわけではありませんから、良心的なところを探したいものです。
それぞれの混合ワクチンの相場の料金は次のようになります。
- 3種混合ワクチン4000円~5000円
- 5種混合ワクチン5000円~7000円
- 7種混合ワクチン7000円~8000円
これらの費用に、血液検査(ウィルスチェック)の費用(相場の料金は3000円~4000円)や消費税をプラスすることになります。繰り返しになりますが、動物病院は自由診療ですのでワクチン接種に限らずかかる費用に大きなバラツキがあります。
ただあまりにも相場からかけ離れた費用を請求されるようなら、きっちり説明を求めた方が良いです。かかりつけの動物病院との信頼関係は何よりも猫のために大切ですから。