長毛種のソマリを飼っている女性のお話です。部屋で使っている空気清浄機のフィルターを掃除するたびに、猫の抜け毛がビッシリ付いてビックリなさっています。
このように空気清浄機は抜け毛を取るためのものではありませんが、稼働させていると結果的に抜け毛を吸うのは事実。部屋の掃除に加えて猫アレルギー対策としても役に立ちます。
このページでは空気清浄機を購入する際、これだけは知っておきたいというポイントを紹介します。
猫アレルギー対策に空気清浄機は有効
猫アレルギーとは、猫と接触することによってアレルギー反応が引き起こされ、くしゃみや鼻水、咳、呼吸が苦しいなどの症状を発症することです。原因(アレルゲン)は抜け毛、フケ、唾液、尿の4つです。
空気清浄機の基本的な仕組みは、空気といっしょに花粉やチリやホコリなどの粒子や、臭いのもとになる物質を吸い込んで、フィルターを通してきれいな空気に変えて排出することです。
その意味で、抜け毛とフケの除去に空気清浄機は役に立ちます。もちろん空気清浄機を稼働させておきさえすればOKという訳ではありません。
できる限り部屋の掃除や猫のブラッシングをマメにして、アレルゲンの除去に努めなくてはいけません。空気清浄機はあくまでも補助と考えるべきです。
空気清浄機の選び方の簡単なコツ
HEPAフィルター搭載のものを選ぶ
まず知っておきたいポイントは、HEPAフィルターを搭載してるかどうかということです。
HEPAフィルターとは、0.3μm(マイクロメートル)のホコリを99.97%取り除く性能を持っているフィルターのこと。家庭用空気清浄機としては、この規格が事実上最高性能です。
形が大きいものを選ぶ
空気清浄機を買うなら、小さいものより大きいものの方が静かで性能が良いです。
言ってみれば車と一緒。同じ80キロで走るにしても軽自動車とクラウンなら、乗ってるときの感じ方が全然違いますよね。
空気清浄機は車と違って、大きいから値段が高いというわけでもありません。部屋のスペースが許す限り大きいものを買った方が有利ですね。
適応畳数は半分で考える
例えば「適応畳数:15畳」とあれば、それは最高MAXの表記なので半分の7畳くらいと考えた方が無難です。
表記の通りに15畳の部屋用に「適応畳数:15畳」のものを買ってしまうと、「パワー不足でガッカリ」ということになりかねません。
型落ちの方がお得
空気洗浄機に限らず電化製品は、たとえ去年のものであったとしても、次の型式ものが出れば大幅に値段が下がるものです。
機能はほとんど変わらないわけですから、型落ちのものを狙うのも良い方法です。
空気清浄機の市場シェアは、シャープ・パナソニック・ダイキンの3社で殆どを占めています。この3社の中から予算が許す限り高性能なものを選んでおけば、まず間違いありません。
【豆知知識 】プラズマクラスターとナノイー
空気清浄機には電気を帯びた原子、つまり「イオン」を空気中に放出する機能を持った製品が多くなっています。代表的な製品としては・・・
- シャープのプラズマクラスターイオン
- パナソニックのナノイーイオン
があります。
イオン機能は、基本的に「OHラジカル」と呼ばれる物質を利用しています。OHラジカルは酸化力の強い物質で、活性酸素と呼ばれる物質のひとつです。
プラズマクラスターはプラスとマイナスに帯電したイオンを空気中に放出します。放出されたイオンがウイルスやニオイ分子などに付着すると、イオンはOHラジカルに変化します。
OHラジカルがウイルスやニオイ分子を不活性化して破壊することによって、除菌や脱臭をするという仕組みになっています。
ナノイーイオンは、水に包まれた微粒子イオンで、花粉、ダニの死骸、フンなどを取り囲み活動を抑制します。
シャープのプラズマクラスターイオン、パナソニックのナノイーイオンともに「OHラジカル」を使って除菌・脱臭している点は共通です。