猫は気まぐれでマイペースな動物です。「やってはいけないこと」や「入ってはいけない場所」をいくら教えても覚えてくれず、困っている方も多いのではないでしょうか?
犬は叱ったり褒めたりして、しつけることができるそうです。しかし、そういう方法で猫をしつけることはできません。
「じゃあ、どうすればいいの?」ということですが、「天罰式」という面白いしつけ方があります。
しつけの基本的な考え方
猫の場合は、「しつけ」は「工夫」と置き換えることができます。
例えば、乗ってはいけないところに乗ったり、さわってはいけない物にさわって落としたりするのを止めさせたいのであれば、具体的に「乗れない工夫」や「さわれない工夫」をしなくてはいけないということです。
飼い主が工夫して、されては困ることをさせない状況を作り出すこと、そして、猫に「しない」ということを習慣化してもらうこと。これが猫のしつけの基本的な考え方です。
物理的にできなくする
まず最初に、物理的にできなくしてしまうことを考えましょう。
例えば、乗ってほしくない場所がある場合、ものをたくさん置いて乗れるスペースを無くしてしまったり、可能であれば段差をなくして、猫が乗れない高さにしてしまうという工夫をします。
以前、うちの猫が流し台におしっこやうんちをして困ったことがありました。その時、留守にするときは流し台に、まな板や洗面器、カゴなどをたくさん置いてスペースを無くしたら、ずいぶん改善しました。
このように、して欲しくないことを物理的にできなくするような工夫をすることが、1つ目の方法です。
天罰式
物理的にできなくすることが難しいときは、それをすると、まるで天罰がくだったかのように、とても嫌なことが起こると、猫に思わせる仕掛けを考えます。
例えば
- 乗ったら落ちるような仕掛けを作る。
- 乗ったら大音量の目ざまし時計などを使ってびっくりさせる。
- 猫がきらいな柑橘系の果物の汁などが、かかるような仕掛け。
- 大量のガムテープが足にくっつくような仕掛け。
このように、それをしたら、とても嫌なことが起こったと、猫に思わせる工夫をすることによって、「しない」ということを習慣化してもらう方法です。
これをやるときの注意点は、「飼い主のしわざ」と猫に気づかせないようにすることです。あと、あたりまえのことですが、猫がケガをしてしまうほどの仕掛けはNGです。
そう言う意味で、大音量の目覚まし時計は使えると思います。上がってはいけない場所、入って欲しくない場所に猫が行ったら、5分後くらいにタイマーをセットして後ろにそっと置いてあげましょう。2つ、3つあればさらに猫をびっくりさせることができます♪
いずれにしても一番良くないのは、感情的になって猫を叱ることです。強くたたくなど、とんでもない話です。
猫にも感情があります。尊重してあげることがとても大切ですね。
【参考記事】
>>「ペットの治療費ってこんなに高額なの?10万、20万は当たり前。」