私たち人間でも整体マッサージに行ったり、家族や友人に肩や腰を揉んでもらったりしますよね。そうすると肩や腰などの痛みや慢性的な疲労が解消して、体がグッと楽になることが多いものです。
適度にマッサージされることで、筋肉のこわばりがほぐれ、身も心もリラックスするのは猫も同じことです。
血行が良くなって新陳代謝が活発になるので、本来動物が持っている自然治癒力や免疫力がアップする効果もあります。
今日からできる簡単マッサージ
猫の体にも様々なツボがあります。そのツボの位置と効用を、一つ一つ理解してマッサージするとなるとすごく大変ですよね。
専門的にツボを押さえたマッサージでなくても、猫が気持ち良さそうにするところを触ってあげるだけで十分効果があります。お互いに無理なくリラックスしながら行うことが大切です。
ポイントは、握る・ゆるめるの「にぎにぎ」を繰り返して、ツボに心地よい刺激を与えてあげることです。
私の家の猫たちにしてあげて、実際に気持ち良さそうにゴロゴロ言ってくれるマッサージのやり方をご紹介しますね。
耳のマッサージ
まず最初は耳から。耳にはツボがいっぱいあります。免疫力アップに効果があり、気持ちを落ち着かせるのにも役立ちます。
親指と人差し指で軽く挟んで、付け根から耳先まで優しく「にぎにぎ」を繰り返してあげます。
肉球
次は肉球です。肉球にも全身へのさまざまな効果が期待できるツボがたくさんあります。肉球を触られて「気持ち良いな」と感じる猫はとても多いのでオススメです。やり方は次のとおりです。
- 大きな肉球→猫の手(足)を軽くつかんで親指で押し上げる。
- 小さな肉球→親指と人差し指で軽くつまんで「にぎにぎ」。
もちろん大きな肉球を「にぎにぎ」してあげるのもOKです。
また指の間を広げて、水かきの部分も「にぎにぎ」してあげましょう。ここにもツボがたくさんあり経路の循環が良くなります。
後ろ足
後ろ足をマッサージしてあげると、腎臓をケアする効果があります。
指全部を使って、足先からつけ根、つけ根から足先へ、テンポよく「にぎにぎ」して刺激してあげます。 足先の血行促進にもなります。
お腹
ひざの上に猫を仰向けに座らせて、お腹をさすったり脂肪を片手でギュっと握って上に持ち上げたりを繰り返してあげます。
血流を良くしたり脂肪燃焼の効果が期待できます。
また、おなかをやさしく「の」の字にマッサージしてあげると、便秘解消に効果があるのはよく知られています。
注意点
「よしよし!いい子!いい子」みたいな感じで、猫の頭や体をクシャクシャと触るのは、猫の気持ちをかえってざわつかせてしまいます。
「ゆっくり優しく」が大前提。猫をリラックスさせてあげることが大切です。
最初は気持ち良さそうにしていても、急に嫌がったり飽きたりすることもあるでしょう。その時はすぐにヤメテあげてくださいね。
また、猫によって気持ちいいと感じる部分も違ってきますので、あまり気持ち良さそうにしない部分はしつこくマッサージしないようにしましょう。
万一異常を見つけたら
「触診」という言葉があります。猫の体をマッサージしていて、しこりやケガなど、何か異常を見つけたらすぐに動物病院に連れて行ってあげてくださいね。
マッサージは病気やケガの早期発見のチャンスにもなります。
いざ猫を病院に連れていこうと思うとき、やはり気になるのは費用のこと。ペット保険に入っていると費用の心配がグッと楽になります。