ネットや本を見ていると、飼い猫の「噛み癖」に悩んでいる方が多いようです。
我が家のレンも「ヨシヨシ」と撫でていると、突然本気モードで噛みついてくることがあります。いわゆる「甘噛み」ではなく、ガブっと思いっきり噛まれて、手から血が滲むほどです。
普通だったら、噛み癖を治す「しつけ」とか「対策」を考えるのかもしれませんが、私はしませんでした。なぜならレンが噛みついてくる理由は、私自身にあったからです。
飼い主が原因のことも
レンの噛み癖の一番の理由は、私がしつこく接し過ぎた結果だと反省しました。
本当に可愛い猫で、撫ではじめたら、それこそ、ずっと撫で続けたくなってしまうんですね。レンが私から離れて立ち去ろうとしても、しつこく追いかけては撫で続けてしまったり。
抱っこもそうです。ずっと抱っこし続けたくなる。普通に抱っこするだけではなく、ギューッと抱きしめたくなるんですね。
レンが嫌がって、逃げようとしても無視して、「迷惑なスキンシップ」を続けていた結果、噛み癖がついてしまったという訳です。
「かまってほしい」のサインのことも
そんなレンですが、同じように噛んでくるときでも、嫌がっているのではなく、「遊んでほしい」「かまってほしい」という感じのときもあります。
目が爛々と丸く大きくなっていて、元気に走り回っているようなときです。私のことを「遊び仲間」だと思ってくれているのでしょう。
このように同じように噛んでくるときでも、理由に違いがある訳です。
私の対策
レンの気分を無視して、しつこく撫でたり、抱っこしたりするのをやめたら、だいぶ噛まれることも減ってきました。
本当は、ひっくり返して撫でまわしたり、ギュッと抱きしめたりしたいのですが、それを我慢して、そっと静かに撫でるだけにする。これがレンに関しては一番の噛み癖対策になりました。
遊びモードで、じゃれつくように噛んでくるときは、できるだけ相手になって遊んであげると喜んでくれます。
このように、無理に直そうとするのではなく、猫が噛みついてくる理由を考えて、それに合わせるような意識の方が良いのではないかと思います。
叱るのは厳禁
もちろん、相手は猫ですから、噛みついてくる理由が分からないことも多々あるでしょう。
むしろその方が多いかもしれませんね。
理由も分からず、噛みつかれて手を傷だらけにされたら、痛いですし、腹も立つことでしょう。しかし、だからといって、猫を本気で叱るのはよくありません。叩くなどはもってのほかです。
どうしても噛み癖が治らない猫の相手をするときは、軍手をするとか、厚手の靴下で手を保護するのは良い方法です。「この子は噛む子なんだ」と、噛み癖を受け入れてあげる感じの方が、精神的にも楽でしょう。
寝ているときに、そっと撫でてあげれば良いのではないでしょうか。年を取ってくれば、嘘のように穏やかな猫になるのも、よくあることです。