ある男性の飼い主のお話です。6才のオス猫を飼っています。
朝起きると、猫がフラフラと歩いていました。走ることも跳ぶこともできないくらいフラフラなのです。食事を与えると驚くほどガツガツ食べます。しかし、大声で鳴きながらフラフラ歩く様は一種の興奮状態のようでした。
疑われるのは脳・神経の病気
猫が「フラフラ」歩いているのなら、疑われるのは脳や神経の病気です。骨折や脱臼などのケガをしてる場合は、「フラフラ」という歩き方にはならないからです。
ケガの場合
猫が足を引きずっていたり、ケガをしている足を浮かせて、3本の足だけで歩いているようなら、骨折や脱臼が考えれらます。猫はケガをすると、ケガの部分をよくなめます。一ヶ所だけをよくなめているようならケガの可能性大です。
足ではなく腰をかばうように、ギクシャクと歩いていたら、腰や股関節に障害がある可能性があります。また、下半身を引きずりながら、前足だけで前進しようとする場合は、脊髄を損傷していたり、椎間板ヘルニアになっている可能性があります。
いずれにしても、患部には痛みを伴っていますので下手に触らず、安全に病院まで連れて行ってあげる必要があります。
脳や神経の病気の場合
足をかばう動作はないものの、フラフラと歩き方がおかしい場合は、脳や神経に障害を患っている可能性が高いです。考えられる病気は本当に多岐にわたります。
- 中耳炎によって平衡感覚が失われている。
- 糖尿病
- さまざまな中毒症状
- 脳出血や脳梗塞
- 神経に関する部分に腫瘍ができている。
など、猫がフラフラ歩く原因は本当に様々です。そして原因がなんであれ、命の危険を伴います。私たち飼い主にできることは、速やかに動物病院に連れていってあげることだけです。
現代の動物医療はたいへん高度になっています。当然費用も高額です。脳梗塞や脳腫瘍などの場合は、60万、70万といった大きな金額を覚悟する必要があります。