猫汎白血球減少症について。ワクチン接種の重要性を再認識。

猫汎白血球減少症は命にかかわる危険な感染症です。特にワクチン接種を受けていない先住猫がいて、新しく猫を迎える場合は注意が必要です。

「完全室内飼いだから大丈夫」とワクチン接種を受けさせていない飼い主の方もいるかと思いますが、この記事を読んで考える契機にして頂ければと思います。

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猫汎白血球減少症とは?

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猫汎白血球減少症(ねこはんはっけっきゅうげんしょうしょう)は、パルボウイスルに感染して起こる伝染性の胃腸炎です。感染力が非常に強く、猫が亡くなってしまう危険が高い病気です。

白血球は血液中を巡ってウイルスなどの外敵から体を守ってくれる頼もしい存在。その白血球が極端に少なくなってしまうため、細菌やウイルスに対する抵抗力や免疫力が弱くなってしまいます。その結果、他の感染症にも複合的に感染してしまい合併症を起こしやすくなります。

  • 元気・食欲が無くなり、うずくまって動かない状況になる。
  • 40度以上の発熱
  • 激しい嘔吐や下痢
  • 悪化すると血便
  • 脱水症状

といった症状が見られます。

治療は一刻を争います。

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猫汎白血球減少症にかかると、通常とは明らかに違う激しい嘔吐や下痢が見られます。飼い主も「これはただ事ではない」とすぐに気づくほどの激しさです。

この病気に感染した場合は、治療に取り掛かるスピードが非常に大切です。治療が遅れると数日の間に亡くなってしまう確率が高いです。おかしいと思ったら、すぐに病院に駆け込んでください!

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早期に病院で治療してもらって3日~4日くらい生存できた場合は、ほとんどの場合1週間くらいで完治します。ただし、発見と治療が遅れると生存率はかなり低くなります。

このようにどれだけ早く動物病院に連れて行ってあげることができるかが、猫のその後を左右します。一刻を争うということですね。

ワクチン接種で予防できる

猫汎白血球減少症の原因はパルボウイルスへの感染ですが、これはワクチン接種で予防することができます。

3種から7種の混合ワクチンにはすべて猫汎白血球減少症のワクチンが含まれていますので、ワクチン接種をしていれば発症の心配はほぼありません。

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完全室内飼いだからという理由でワクチンを打たない飼い主もいますが、パルボウイルスは生命力・感染力ともに非常に強いウイルスです。

外を出歩いた飼い主の服や靴を経由して、室内の猫に感染してしまう可能性もありますので、室内飼いの猫でもワクチンは打つようにした方が良いですね。

消毒について

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猫が猫汎白血球減少症に感染した場合、動物病院に駆け込むスピードと同じくらい大切なことがあります。それは消毒です。

特に同居猫がいて、その同居猫がワクチン接種を受けていない場合は事態は深刻です。感染猫と接触したり、感染した猫が使っていたトイレや食器、あるいは排泄物に接触した場合、感染のリスクが高くなります。

まずは同居猫に速やかにワクチン接種を受けさせることが先決です。ただしワクチンの効果が現れるまでは約2週間かかるので、その間に感染するリスクはあります。

同居猫に感染させないためにも、感染猫の隔離と、その子の生活環境の消毒が重要になってきます。

家庭用の漂白剤を使う

消毒液は塩素系漂白剤を希釈して作ります。塩素系漂白剤はドラッグストアで販売されているキッチンブリーチや花王のハイターなどの商品です。(花王のワイドハイターは酸素系漂白剤なのでNG)

ペットボトルなどに原液を入れて、水道水で50~100倍程度に薄めて使います。ただし原液のまま使用するのが良いという獣医師もいます。

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感染猫の生活範囲の床、トイレ、寝床、食器などありとあらゆるものが消毒の対象になります。捨てることができるものはできるだけ捨てて、拭ける所は拭き、消毒液に浸せるものは浸すという地道な作業を行います。

猫の感染が分かった時点で、獣医師から消毒の話もあるはずですから、その指示に従ってください。専用の消毒剤の紹介もあるかもしれません。

普段から親身になって相談に乗ってくれるような信頼できる獣医師と良い関係を保っておくことが大切ですね。


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