老猫になるとトイレでしないで、寝床などでそそうをしてしまうケースも出てくるでしょう。「何か良い対策はないか?」と困っている飼い主様も多いのではないでしょうか。
しかし、そそうをしてしまうからと言って一概に「ボケてしまった」と決めつけるのは良くないかもしれません。
痴呆だと決めつけない
老猫がそそうをしてしまうからといって「ボケ」や「痴呆」と安易に決めつけてはいけません。泌尿器系の病気の可能性もあるからです。
老猫になると腎臓の働きが悪くなるので、水を飲む量が増えてオシッコの回数も多くなってきます。にもかかわらずトイレに通う体力が無いような場合は、そそうをしてしまうことになるでしょう。
また膀胱の括約筋の衰弱から、意思とは関係なく尿が出てしまう場合も考えられます。その他、関節炎などの筋肉骨格系の異常で、トイレまで歩くのが辛くてそそうをしてしまう場合もあります。
いずれにしても、その病気に合わせた適切な治療を動物病院で受けることによってそそうが治る可能性もあります。
そそう対策
老猫のそそう対策としては、寝床とトイレをできるだけ近くにしてあげると良いでしょう。またトイレの縁(ふち)が深いと、老猫にとってまたぐのが大変になってしまいます。
弱った足でもまたげるような、底の浅いものを用意してあげましょう。犬用のトイレで平たい板のようなタイプのものも市販されています。
どんなに縁を低くしても老猫がまたぐのが辛そうなら、大判のペット用トイレシーツを広げておくという方法もあります。
ペット用トイレシーツは吸水性のポリマーなどが素材で、おしっこを素早く広げて吸収しベタツキを防ぎます。どうしても老猫のそそうが治らない場合は、このようなペット用トイレシーツが一番便利かもしれませんね。
また消臭剤もそれほど値が張らずに、猫の尿の臭い対策に効果が期待できるものが販売されています。ペット用トイレシーツと合わせて使うのも良いかもしれません。