猫も老齢になるにつれて若いころとは違った食べ物が必要になってきます。猫の高齢化に伴って、シニアに適したフードもたくさん販売されるようになってきました。
シニアフードの種類
シニアフードは主に次のようなものがあります。
老猫は寝ていることが多く運動量が少なくなります。若いころよりも必要なカロリーが減りますので、それに合わせてカロリーと脂肪含量が控えめなシニアフードが販売されています。
また老猫になると多かれ少なかれ腎臓に疾患を抱えています。腎臓への負担を減らすために、タンパク質が控えめなシニアフードが販売されています。
その他にも、老猫がかかりやすい尿路疾患に配慮するためにマグネシウムやカルシウムの量が調整してあるシニアフードや、消化能力が弱っている老猫のために消化吸収しやすいように配慮されているシニアフードなどもあります。
ドライタイプとウェットタイプ
またシニアフードには他の年代用のキャットフードと同じくドライタイプとウェットタイプがあります。
ドライタイプは高タンパクの肉や脂肪に穀類や灰分を配合して、乾燥させたタイプです。栄養分が高い濃度で集約されていて、バランス良く調整されています。
繊維質が多く含まれているため、老猫の消化活動を助けてくれます。また適度な硬さが歯石予防の効果になります。
硬い状態でカリカリと音を立てて食べさせた方が老猫の歯垢予防になって良いのですが、硬いと食べにくい場合もあるでしょう。そのような場合は猫用ミルクや鶏ガラスープと混ぜ合わせて柔らかくしてあげましょう。
ドライタイプのフードに含まれる水分量は非常に少ないので、老猫に与える場合は一緒に水もたっぷり飲ませるようにしましょう。
ウェットタイプは主に「ネコ缶」と呼ばれる缶詰やレトルトパックの状態で販売されています。カツオやマグロなどの魚や肉の素材をそのまま生かし、それらにカルシウムやビタミンなどの栄養素が加えられ猫用に仕上がっています。含まれる水分量が高く、消化しやすい肉のタンパク質を多く含んでいます。
次のページではキャットフードの選び方について書いていきます。是非、参考になさってください!