猫の熱中症は、どのような時に一番発生しやすか、ご存知ですか?夏の暑い日に窓を閉め切った部屋で、猫に留守番させてでかけるとき。猫の熱中症のほとんどはこのシチュエーションで発生します。
逃げ場が無い密室で猫が一人で地獄のような暑さに苦しんでいる。そんな状況は絶対あってはいけませんよね。夏に猫に留守番させてでかけるときは、エアコンを使ってあげましょう。
キンキンに冷やす必要はない
いくら熱中症対策だからといって、部屋をキンキンに冷やすのはかえって猫の体に良くないです。あくまでも「地獄のような暑さ」を回避するのが目的です。
設定温度は28℃~29℃で十分です。
水の準備も大切です。脱水の状態になると、さほど暑くない環境でも熱中症になりやすくなります。水飲み場は一カ所だけだと、もし猫が容器をひっくり返してしまったら水を飲めなくなってしまいます。複数箇所に用意しておいてあげましょう。
エアコンはたった1度設定温度を上げるだけで約10%もの節電につながります。ここは29℃設定にしましょう。
「つけっぱなし」の方が電気代が下がる場合もある?!
猫のためにエアコンをつけっぱなしにするのは電気代が痛い。そのような方のために、少しだけ気が楽になるお話です。
夜、仕事から帰ってサウナのように暑くなった部屋を(もちろん猫を飼っていない場合です。)フルパワーで冷やし、その後も設定温度を低く保つような使い方。
猫の熱中症対策のために、29℃設定、風量は微弱で1日中つけっぱなしにするような使い方。
この場合、つけっぱなしにする使い方の方が電気代が安くなる可能性が高い ということなのです。エアコンは、室温と設定温度の温度差が大きいほど運転負荷がかかり、電力消費を押し上げます。
帰宅してサウナ状態になった部屋を低い設定温度で急速に冷やそうとすれば、かなりの電力消費につながります。その後も設定温度を低くしてガンガン冷やし続ければなおさら電力消費はかさみます。車でも急発進・急加速がガソリンを食ってしまうのと同じことですね。
しかし、これは猫の命に関するお話です。電気代と猫の命。比べる必要はありませんよね。
参考>>ペットの治療費の事例集