膝のお皿が外れてしまう!猫の膝蓋骨脱臼について

常に足が震えている猫ちゃんがいます。特に痛がる様子はないのですが、右後ろ足を常にかばって歩いています。

歩いていて方向転換するときは、よくこけてしまいます。もちろん走ったりジャンプしたりすることはできません。

痛々しいですよね。何とか状況を良くしてあげたいと思うのが飼い主というもの。このページでは猫の膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)について調べてみました。

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膝蓋骨脱臼とは?

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そもそも脱臼とは、骨同士をつなぐ筋肉やじん帯などに無理な力がかかることによって、骨が関節から外れてしまう状況です。

膝蓋骨脱臼とは、猫の後ろ足の膝のお皿である膝蓋骨が、太ももの骨からずれてしまう状態のことです。事故などの外傷だけでなく、骨にまつわる栄養障害や遺伝的な要因でも発症します。

症状の重さによってグレードがある

猫の膝蓋骨脱臼は症状の重さを「グレード1」から「グレード4」で表し、目安にしています。

グレード1

指で押したりすると脱臼しますが、指を放すと元に戻ります。普段はなんの症状も出ない場合が多いのですが、激しく走り回ったりすると後ろ足を上げて歩くなどの症状が出ることもあります。

グレード2

日常的には外れませんが、膝を曲げたり手で押すと脱臼します。指で力を加えると元に戻すことが可能です。そのまま放置しておくと靱帯や他の部位に支障が出たり、悪化することがあります。

グレード3

外れる頻度が高くなります。指で押すことで一時的に元に戻すことができる状態ですが、ひどくなると骨が変形したり、歩行が困難になります。

グレード4

外れる頻度が高く、指で押しても元に戻すことができない状態です。骨の変形が見られ、跛行(はこう)することがあります。また痛みの程度によっては元気消失や食欲低下が見られることもあります。

※跛行(はこう)とは、ヒョコヒョコと足を引きずって歩くことです。

治療

グレード1や2で跛行がほとんど見られない場合は、保存治療と言って外科的な治療をしないこともあります。鎮痛薬やコンドロイチンを注射したり、内服薬や関節用サプリメントを飲ませたりといった治療ですね。

ただしこの場合は、激しい運動を控えることと、肥満にならないように気を付けることが大切です。

グレード3以降は、歩行に支障が出る場合がほとんど。外科手術が必要な場合も多くなります。手術内容としては、次のようなことが挙げられます。

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  • 膝のお皿がはまっている溝を削って深くする。
  • 靭帯や筋肉の位置を変える。
  • 骨の角度を変えたり、筋肉の付着点を変える。
  • 変形した骨を整復する。

 手術費用

気になる手術費用ですが、これはそれこそ羽が生えたようにお札が飛んでいく、という表現になるかと思います。

単に脱臼の整復手術の費用だけなく、例えば検査やレントゲン、全身麻酔といった、ありとあらゆることにお金がかかってきます。

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実際に手術なさった方の記事を読んでみると、片足で15万円くらいからとのこと。25万かかったという方もいらっしゃいました。

ペット保険に加入していたら・・・

こういうときのためのペット保険ではあるのですが、ペット保険も残念ながら万能ではありません。先天的・遺伝的な要因で発症した膝蓋骨脱臼は、補償対象外とされる可能性が高いと思います。

ただし膝蓋骨脱臼は生まれつきのものだけではありません。高いところから落ちたり、ドアに足を挟まれたりといった事故が原因の場合は十分に補償対象になるはずです。

いずれにしてもペット保険に加入していなければ、飼い主の全額負担決定です。

私が加入しているペッツベストは、月々2500円くらいの負担がかかりますが、加入していると、猫に何かあったときに「入ってて良かったぁぁぁ!」と胸をなでおろすこともあるかもしれないですよ・・・


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