わずか6cmの幅の隙間でも、猫が通り抜けられる訳とは?

猫はわずか6cmの隙間でも通り抜けられるって知ってました?

そういえば猫って、思いもしないような狭い隙間に入り込んでいることがありますよね。私たちの想像より遥かに狭い隙間を通り抜けられる能力。うっかり脱走などされないように注意が必要ですね。

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体の中で頭の幅が一番広い

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猫が6cmの隙間を通り抜けられる理由は、体の中で頭の幅が一番広いから。

猫を真正面から見たとき一番幅が広いのは実は頭蓋骨なのです。そして首から足までのすべての骨は頭蓋骨の幅に収まってしまいます。

つまり頭さえ入れば全部入っちゃうんですね。で、猫の頭の幅が6cmという訳です。

秘密は骨格

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私たち人間の首元には鎖骨が浮き出て見えますよね。そして肩甲骨は、この鎖骨に支えられて横に広がり「肩」を作っています。

猫にも鎖骨はあるにはあるのですが、退化していて小さいのです。ですから肩甲骨は横には広がらず縦方向についています。これが猫がなで肩に見える理由です。

それに伴い肋骨も人間のように左右に広がらず、前後に細長い形になっているため、頭が入る隙間なら通り抜けることができるのです。

豆知識

猫と犬は共通の祖先を持つと考えられています。約6000万年前に生息していたミアキスという小さなイタチのような生き物です。

ミアキスを祖先として、森に残り木の上で生活したのが猫科、平原に出て地上で生活したのがイヌ科に進化したと言われています。

猫には小さいながらも鎖骨があるのですが、犬にはありません。鎖骨が無いと内転と呼ばれる「抱きつく動き」ができません。この動きができないと木登りができないのです。

森で生活することを選んだ猫科動物に、鎖骨が残ったのも納得できますよね。ちなみに現代の猫も、その気になれば木登りができます。

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私の家でいつも寝てばかりの猫たちも、その気になれば木に登れるんですね。まあ、その気にならないでしょうけど・・・(笑)

しかし同じ猫科の動物でもチーターには鎖骨がないのです。走ることに特化した骨格のために、鎖骨は犬と同じように退化してなくなってしまったのです。世界最速の称号を手に入れたのと引き換えに、木登りができるという猫の特性を放棄したんですね。


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