スリスリしてくる猫の仕草は、本当に可愛いですよね。基本的には愛情表現ですから「好かれてるんだな」と思って間違いありません。
ただし稀にですが、病気のサインの可能性もあります。心の片隅に置いておいてください。
スリスリ行動の一般的な意味
スリスリ行動の一般的な意味は、だいたい次の2つになります。
- マーキングしている
- 催促している
1つずつ見ていきましょう。
マーキングしている
猫のこめかみと口元には匂いの分泌腺があります。この匂いを気に入った人にこすり付けて「この人は僕のもの。僕の縄張りに入れてあげる。」という気持ちを表します。
帰宅したときやお風呂上りなど、「飼い主が外の知らない匂いを付けて帰ってきた」とか「自分の匂いが無くなった」と感じるときに、匂い付け行動は多く見られます。
うちのレンも私が帰ってきたら、いつも足にスリスリしにきてくれます。いずれにしても好かれてる証拠ですから、存分にスリスリさせてあげてください。
スリスリしながらニャーニャー鳴くのは、匂い付け行動をしながら、「早く撫でて」と必死に催促しているのです。甘えたい気持ちでいっぱいなんですね。ゴロゴロ言ったり、甘噛みしてきたり。しっぽはピンと立っていて、時にはボアッと大きく膨らんでいるでしょう。
たくさん可愛がって気持ちに応えてあげましょう。
催促している
もう一つの意味は、催促です。「ご飯が欲しい」とか「遊んでほしい」とか。
よく私がサンドイッチ作ろうと思って台所で準備していると、必ずレンがスリスリしてきます。台所というご飯が出てくる場所で、おいしそうな匂いがするものですから「欲しい!欲しい!」と催促しているのですね。
そんな時は、ほんの少しだけマヨネーズを舐めさせたりします。本当はハムなどもあげたいのですが、塩分の摂りすぎは小さな猫の体に良くありません。我慢して我慢してあげないようにしています。
皮膚の病気のサインの可能性も・・・
猫が家具の角などに、体の同じ部分を執拗にこすりつけていたら注意が必要です。特に舌が届かず舐められない耳や、足が届かずかけない背中などをこすりつけているのは要注意。こすりつけてる部分の皮膚や骨に、かゆみや痛みなどの異変を感じてる可能性があります。寄生虫やアレルギーなどによる炎症といった皮膚トラブルが疑われます。
猫のスリスリ行動は確かにとても可愛いですが、稀に病気のサインの可能性もあることを覚えておきましょう。