猫がよく寝るのには意外な理由があった!

「ねこ」という呼び名は、よく寝る子の「寝子」からついたと言われています。家の猫さんたちは本当によく寝てますよね。

しかしご存知ですか?猫がよく寝るのは、もともと狩猟動物だった猫が、厳しい野生の中で生活していたころの名残なんですよ。 

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猫の睡眠時間は長い

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睡眠時間は肉食動物の方が草食動物よりも長い傾向があります。

草食動物は肉食動物に襲われる危険性があるので長時間深い眠りにつくわけにもいきません。牛の睡眠時間は4時間ほど、キリンは2時間しか睡眠時間をとりません。

肉食動物は狩りを行うときに爆発的なエネルギーを一気に消費します。ですから普段は狩りのためのエネルギーを温存するために、寝る時間が多くなるのです。

猫の寝る時間は16時間、人間の約2倍にもなります。子猫では20時間も眠ります。ライオンやトラなどネコ科動物は総じて睡眠時間が長い傾向にあります。

我が家の猫たちも睡眠時間がとても長いですが、それは言ってみれば仮の姿。明け方や夜に、目を爛々とさせてゴム毬のように走り回っている姿こそ、肉食動物としての猫の本来の姿なのでしょう(笑)。

いつも熟睡しているわけではない

猫は確かによく寝る動物ですが、いつも熟睡しているわけではありません。猫の睡眠の4分の3は、軽い眠りであると考えられています。

つまり、1日16時間眠るとして、12時間はうたた寝のようなものなのです。気になる気配や物音がすればすぐに起きて反応することができます。残りの4時間が深い眠りについている時間、つまり熟睡時間ということになります。これも野生時代の名残なのです。

また、丸くなって寝ているのは実は寒い時なのです。頭と足を一緒にして、お腹につけて丸くなれば体温を逃げるのを防げます。砂漠生まれのネコは寒がりなので、人間ではそれほど寒く感じなくても、気温が15℃くらいに下がると丸くなって寝ます。

猫は狩猟動物を代表する存在

猫の身の軽さや反射神経の鋭さは、すべての動物たちのなかで最高の部類に属します。ライオン、トラ、ヒョウやチーターといった狩猟動物はすべて「ネコ族」と呼ばれています。

つまり猫は体は小さいですが、これらの毛獣たちを代表する存在なのです。確かに愛猫が時折見せるキリリとした表情に、かすかな威厳を感じることがありますね(笑)。

野生動物の警戒心

私の家に警戒心の強い雌の黒猫がいます。起きているときは、なかなかなでさせてくれません。そこで寝ているときに、そっと近づいてなでようとするのですが、ハッと目を覚まして逃げていってしまいます。

寝ている間も警戒心を忘れないとは、さすが元野生動物ですね。それでも近頃はだいぶなついてくれるようになりました(笑)。平和な時間が続くと、警戒心も徐々に薄れていくものなのでしょう。

あるフランスの大学の研究によると猫も夢を見るのだそうです。かなり危機的な状況から脱出したり狩りをして攻撃をしかけたりするようなスリリングな夢を見ていることが多いのだとか。何だかいじらしくなりますよね!

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