猫にお茶やコーヒーを与えない方が良い理由は、カフェインが多く含まれているためです。妊婦さんや赤ちゃんがカフェインを摂取しないのは、もはや常識です。人間にとっては効能も多いカフェインですが、体の小さい猫にとっては刺激が強すぎて毒になるということです。
そもそもカフェインとは?
カフェインはコーヒーの最も特徴的な成分で、お茶やココア、コーラなどにも多く含まれています。カフェインには中枢神経に対する強い興奮作用があります。
そのため人間が摂取すれば眠気覚ましの役割を果たし、頭がスッキリして集中力を高めて作業能力を向上させるという効果があります。この他にも、尿の排出を促す利尿作用や自律神経の働きを高める作用、運動能力を向上させる作用などがあります。
このように人間にとっては効果・効能も多いカフェインですが、小さな猫が体内に摂取すると体調不良の原因になります。次のような恐ろしい話もあります。
猫の体重1kgあたり150mgのカフェインが致死量
一般的な成猫の平均体重は3~5kgです。例えば3kgの猫の場合なら450mgのカフェインが致死量ということになります。
インスタントコーヒーには、ティースプーン1杯あたり60mg以上のカフェインが含まれています。
450mg÷60mg=7.5
つまり体重3kgの猫にとっては、ティースプーン8杯分のインスタントコーヒーに含まれる量のカフェインで死の危険があるという計算になります。たったスプーン8杯分のインスタントコーヒーで死に至る可能性がある。猫にカフェインを摂取させるのが、どれほど危険な事なのか、おわかり頂けると思います。
ちなみに玉露にはコーヒーの約3倍のカフェインが含まれています。煎茶、紅茶、ウーロン茶にも確実にカフェインは含まれています。
猫がカフェイン中毒を起こすと、嘔吐・下痢、異常興奮、痙攣、さらに毒性が強い場合は心臓に影響を及ぼし、死んでしまうこともあります。お茶やコーヒー、紅茶などは、与えないことが最善です。与える必要も無い訳ですから。
もし猫が「お茶くれ!」とか「コーヒー飲みたい!」とか言ってきても、決してあげてはいけません。拒否することが、猫の命を守ることに繋がるのです。
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