積立型のペット保険は、現在まだありません。すべて掛け捨てです。この部分がネックになって加入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか？
このページでは、積立型と掛け捨て型を比較しながら、ペット保険の必要性を考えます。
積立型と掛け捨て型
『積立保険』と『掛け捨て保険』は、生命保険の契約時によく使われる言葉です。具体的な保険商品名を示す言葉ではなく、保険商品の違いをあらわす表現の一つです。
積立型とは？
保険期間の満了時に満期返れい金が支払われる保険、解約するとある程度のお金が戻ってくる保険、これらの保険を総称して積立型と呼んでいます。人間の保険の場合ですと、終身保険や養老保険がこれに当たります。
保険本来の補償機能に加え、貯蓄機能を有するのが特徴です。積立部分があるため、同じ補償額の場合、掛け捨て保険よりも保険料が高額になります。
ペット保険では、現在、積立型の商品は販売されていません。すべて掛け捨て型の保険になります。どうしても掛け捨て型が嫌な方は、自分で貯金して積み立てていくしかありません。
掛け捨て型は損？
ペット保険の必要性は感じているけれど、どうしても加入に踏み切れない。そういう方も多いと思います。その大きな理由は、やはり掛け捨て型は「損」と感じてしまうからではないでしょうか？
しかし、保険というものは本来、万が一の時の備えですので、掛け捨てだからと言って損ということはないはずです。
保険期間中に、猫に何も無かった場合、支払った保険料が無駄になってしまう感覚に陥る人が多いのですが、その間の保障がされていた事を忘れてはいけません。その「保障」という商品に対して、月々数千円の保険料を払っていた訳です。
それに、あなたにとって掛け捨てだった保険料は、あなたの知らないところで、本当に苦しんでいる他の猫の役に立っています。
それはもう必ずです。保険とは、そういう商品なのです。
車の任意保険との比較
車に乗っている方は、自賠責保険だけではなく、必ず任意保険に入ってますよね。私も車に乗りますが、対人も対物も無制限の任意保険に入っています。
いくら「任意」だからといって、入っていない方はいないはずです。掛け捨てにもかかわらず、ほとんど全ての方が加入する理由は、万が一の時、自分自身に降りかかってくる金額の大きさへの恐怖心でしょう。
何千万、最悪の場合、億というお金を請求される可能性もある訳です。「とても無理」な金額であるが故に、私のように経済的にあまり余裕がなくても、車に乗った以上は迷うことなく加入する訳です。何年も事故を起こさず、掛け捨ての保険にずっと保険料を払い続けていても、そのことに疑問は持ちませんよね。
それにひきかえ、ペット保険の場合は、万が一の金額のハードルが車の事故に比べて低い訳です。低いといっても、動物病院の医療費は高額になる場合が多々あります。
何十万、最悪の場合百万円以上という請求がくる可能性だってあります。私は、この金額を一度に払うのは「とても無理」と思ったからペット保険に加入しました。
月々数千円で（私の場合は2,360円）で、何十万という猫の医療費に備えられるペット保険は、実は私のように経済的にあまり余裕がない飼い主にこそ必要なものなのです。
【参考記事】
>>「ペットの治療費ってこんなに高額なの？10万、20万は当たり前。」
