ある日のこと。
電気もつけずに、薄暗い部屋を裸足で歩いていたら、足の裏にグニュッとした違和感が。猫が嘔吐していたのですね。でも、私は別に驚きません。猫を飼っていたら、嘔吐物を踏んでしまうことは、よくあることだからです。
猫はよく嘔吐するのですが、その理由のほとんどは、腸内環境を正常にする為の行動といわれています。グルーミング(毛づくろい)で飲み込んだ毛玉を吐いたり、食べ過ぎて気持ち悪くなってしまって吐いたりといった理由です。
なるべく跡を残さずにキレイに掃除したいものですよね。このページでは猫が嘔吐したときの効果的な掃除の仕方をご紹介します。
※嘔吐してもケロッとしているようなら、あまり心配はいりません。注意が必要なケースはこちらの記事をご覧ください。
掃除方法
猫が嘔吐したときの掃除方法は吐いた場所によって、かかる手間が違ってきます。
フローリングやタイルなどに吐いたとき
フローリングやタイルなどに吐いた場合は、掃除はそれほどたいへんではありません。
まずは嘔吐物を先に取り除きます。プラスチックの下敷きのようなものを床と嘔吐物の間に差し込んですくってもいいですし、ティッシュペーパーを大量にかぶせて掴みとってもかまいません。
次に水で濡らして固く絞ったぞうきんで、吐いた液体を拭きとります。その後で洗剤をぞうきんにつけて拭きます。ぞうきんに色が移らなくなったら、最後の仕上げに固く絞った濡れぞうきんで、洗剤の成分が残らないように拭き取って終了です。
カーペットや絨毯
カーペットや絨毯に嘔吐してしまった場合は、掃除はグッとたいへんになります。あわててこすったりすると、カーペットの繊維に汚れがしみこんでしまい、かえって逆効果。
「重曹」を使う方法が効果的です。重曹とは、正式名称を「炭酸水素ナトリウム」という、白い粉末状の物質です。スーパーや薬局で400円くらいで販売されています。重曹は消火剤や食品添加物として利用されているのですが、洗浄や脱臭効果も優れているのです。
まず嘔吐物の固形の部分をプラスチックの下敷きのようなものを使ったり、大量のティッシュペーパーを使ったりして取り除きます。このとき、なるべくこすらないようにするのがポイントです。
固形の部分を取り除いたら、猫が吐いたところに重曹をたっぷり振りかけます。重曹はアルカリ性、胃液は酸性なので、重曹が酸を中和してくれます。また重曹には吸水効果もありますので、こすらなくても嘔吐した液体をカーペットから吸いだしてくれます。
そのまま重曹が乾くまで待ち、完全に乾いたら掃除機で吸い取って終了です。
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参考記事>>「1,000円で試せる!猫に安心で、尚且つ効果が高い消臭剤 」