猫が元気なうちはペット保険の必要性は感じないかもしれません。人間の保険と同じですね。元気なうちは必要性を感じない。
しかし、いざ必要性を感じた時には入れない、という現実があります。元気なうちでないと入れないのが保険というものです。
ペット保険はどんなときに必要か?
ペット保険は、猫の万が一のケガや病気に備えるものです。
ということは、飼い主が一番ペット保険の必要性を感じるのは、猫の病気が「万が一」では無くなってきたとき、すなわち猫が年を取ってきたとき、ということになるのではないでしょうか。
老猫は病気になりがち
猫は人間よりもずっと速く年をとります。その分、病気になる確率も高くなります。2つ、3つと大きな病気になってしまう猫もいます。
あまり考えたくはありませんが、猫の死因の第1位は「慢性腎不全」という腎臓の病気です。慢性腎不全は一度発症すると、完治するということが無い病気です。ずっと動物病院で治療を受け続けていかなければならない病気なのです。2年、3年と治療をなさる方もたくさんいらっしゃいます。
治療費を全額自己負担するとなると、驚くほど高額になってしまいます。みなさん苦しんでいらっしゃいます。
高齢な猫がかかりやすい病気は慢性腎不全だけではありません。心臓病やガン、いろいろな感染症もあります。いずれも長い期間治療を続けなければならない病気ばかりです。猫が高齢になり、重い病気にかかってしまってからでは、ペット保険に加入したくても加入することはできません。
やはり猫が元気なうちから「備える」ということが大切なのです。猫も人間と同じなんですね。
若い猫でも油断は禁物。
それでは猫が「元気なうち」は本当にペット保険の必要性は無いのでしょうか?
こんな調査結果があります。
あるペット保険会社が診療時間外、夜間における動物病院への通院理由の集計を調べたそうです。その結果、一番多かった症状は何だと思われますか?
「異物の誤飲、誤食」だったとのことです。私の家にも本当にヤンチャな男の子がいます。ちょっと目を離すと、思いがけないモノを口に入れていることがあります。石鹸、ビニール袋、小さなスプーン等々。幸い喉に詰まらせて苦しがる、ということは今までなかったのですが・・・
時間外に動物病院に飼い主が駆け込む理由の第1位が「誤飲、誤食」だということは、猫が異物を喉に詰まらせて、あるいは飲み込んでしまって苦しがるという事故が後を絶たないということなのでしょう。
最悪の場合は緊急の「開腹手術」ということになり30~40万円という治療費がかかるケースも見られた、ということです。私達飼い主としては、本当に他人事ではない話だと思った次第です。
ちなみに、2位以下の症状は、「嘔吐」、「下痢」、「骨折」と続いていました。確かにどれも心配な症状ばかりですよね。夜間に動物病院に駆け込む飼い主の方の気持ちは、私も痛いほど良くわかります。
【参考記事】当事者になったつもりで、読んでみてください。
>>「ペットの治療費ってこんなに高額なの?10万、20万は当たり前。」
>>「猫の医療費に備える!ペット保険加入のメリット・デメリット」