「俺、猫好きでさぁ、家で5匹飼ってるんだ!」
「5匹も!凄いですねぇ!」(周りの人)
「一番多いときで9匹飼ってたこともあるんだ♪」
「9匹も!凄いですねぇ!!」(周りの人)
私はずっと今まで、自分は正真正銘の猫好きだと自負してきました。しかし、まったく知りませんでした。
肛門腺?
肛門腺絞り?
肛門腺を絞るって・・・どういうこと?
あなたはご存知でしたか?
そもそも肛門腺とは?
ずっと昔、私がたぶん幼稚園児だったころ、テレビで「ムーミン」のマンガを見ていました。その中で、スカンクが登場していたのですが、このスカンクが敵に襲われてピンチの時に強烈なオナラをして、その臭いで敵が逃げ出してしまうという場面がありました。
子供心に、スカンクという動物のオナラはものすごく臭いんだな、と思ったことを今でも覚えています。あのときのスカンクは肛門腺を活用していたのですね!肛門腺は猫にも犬にもあります。肛門腺とは肛門の下の4時の方向と8時の方向、左右に2つある臭いの元をためておく袋のことなのです。
この臭いの元は、猫がマーキングなどに使う独特の悪臭を放つ白っぽいトロッとした分泌物です。イタチやスカンクなどの野生動物にとっては、敵に襲われた時の武器にもなります。普通はうんちのときに一緒に絞りだされるのですが、猫によっては(老猫、肥満猫などに多い)この分泌物がたまりやすいので絞ってあげる必要が出てくる子もいるのです。
お尻を床にひきずったり、お尻を気にして舐めている時は、分泌物が肛門腺にたまってムズムズ、かゆいサインかもしれません。
肛門腺絞りとは?
肛門腺から分泌物がうまく出ないで、どんどんたまり続けてしまうと、化膿しやすくなってしまい悪化すると手術が必要になることもあります。肛門腺炎や、ひどい場合は肛門腺破裂などを起こすこともあります。定期的に肛門腺を絞って分泌物を出してあげる必要が出てくるのです。
私もこの「肛門腺絞り」の映像をユーチューブで見てみましたが(犬)、4時の方向と8時の方向に2つある肛門腺を親指と人差し指で挟んで肛門の方向に絞りあげるイメージです。勢いよく白い液体が肛門から排泄される様子がはっきり映っていました。犬は凄く痛そうでしたが。
最初のうちは素人には無理でしょう。まずは動物病院に相談するべきですね。何のトラブルもないのであれば、無理に絞る必要はありません。