新入り猫と先住猫が仲良くしてくれない。ネットを見ていると、このような悩みを持つ方も多いようです。
私の家でもこれまで、多くの新入り猫たちを迎えてきました。思い返してみると、威嚇したりケンカしたりすることは、少なかったと思います。どちらかというと、先住猫がいじけたり拗ねたりすることが多かったです。
性格や相性以前に気をつけなくてはいけないこと
保護した野良猫を新入り猫として迎えるとき、今いる先住猫と「うまくやってくれるかしら?」と心配する以前にやっておかなくてはいけないことがあります。
動物病院に連れていってFeLV(猫白血病)とFIV(猫エイズ)の検査を受けることです。万一、猫白血病のキャリアだった場合は、部屋を完全に分けて先住猫と関わらせない飼い方が必要になります。
猫エイズのキャリアだった場合は、そこまでナーバスになる必要はありません。私の家にも猫エイズのキャリアの猫がいますが、他の猫たちと一緒に飼うことは十分可能です。差別せず、心やすらかに過ごさせてあげてください。(詳細はコチラの記事「猫エイズに感染している猫を家で飼うとき。」)
ノミやダニ、回虫などの寄生虫の有無も調べてもらい、あるということなら適切な処置を受ける必要があります。特にノミやダニは野良猫なら「持っている」を思っていた方が良いですね。このように性格や相性以前に、新入り猫を迎えることによって先住猫の健康が損なわれることがないように気をつけなくてはいけません。
また、去勢・避妊手術をしてあげることも大切です。
新入り猫を迎えるときの注意点
今まで私の家では幸い、新入り猫と先住猫が取っ組み合いのケンカをした、ということはありませんでした。追いかけるとかいじめるとかもなかったですね。ただ、新入り猫を迎えることによって先住猫が「すねる」「いじける」ということは確かにありました。
猫にも性格があります。これはもう絶対です。
気の強い猫、気の弱い猫、明るくて元気な猫、大人しい猫、自分勝手な猫、周りの猫に気を使う猫、いろいろな性格の猫がいます。嬉しい、楽しい、イヤだ、寂しい、反省、などの感情もあります。いや、むしろ感情豊かな動物といっていいでしょう。
私の経験から言うと、新入り猫を迎えるときに一番気をつけなくてはいけないのは、先住猫の嫉妬の感情です。猫は言葉を話せません。すみのほうで、そっとすねたり、いじけたりしているものです。食欲がなくなったり、毛がはげてしまうほど神経質にグルーミングをしてみたり、そういう状態も現れたりします。
新入り猫を迎えた当初は、どうしても興味が新入り猫に集まってしまいます。でも、そういうときほど先住猫を尊重してあげるべきです。「おまえも大事なんだよ」とそれまで以上に、大切にしてあげる気配りと行動が必要です。
そうこうしているうちに、そこは猫同士、いつの間にか同じソファで仲良く寄り添って寝ていたりするものです。そういう光景を見て、「あぁ、うちの猫になったんだな」と飼い主としてはホッとする訳です。