真菌症を患っている猫がいます。獣医師に指示された治療法は塗り薬とシャンプーでした。
シャンプーと聞いて、飼い主は戸惑ってしまいました。なぜなら、今までに一度も猫をお風呂に入れてシャンプーをしてあげたことが無かったからです。
このページでは、猫のシャンプーのコツを調べてまとめました。
一番のコツは手早く終わらせてあげること
基本的に猫にシャンプーは必要ありません。本能的に体が濡れるのを嫌がる動物ですし、無理にシャンプーを強いるのはかえって可哀そうです。しかし、真菌症の治療に必要ということであれば仕方ありません。
一番のコツは時間を書けずに短時間で終わらせてあげることです。そのためにも以下の場面ごとに、やることを整理しておく必要があります。
- 準備
- 濡らし方
- 洗い方
- 流し方
- 乾かし方
一つずつやり方を見ていきましょう。
準備
真菌治療が目的の場合は、あらかじめ動物病院で患部の毛を剃ってもらいます。
シャンプー前に、まずブラッシングをして毛の絡みや、抜け毛を取ります。抜け毛は濡らすと固まり、取りづらくなるので念入りにブラッシングしてあげましょう。また、水が耳に入ると外耳炎になるのでコットンを耳に入れてからシャンプーをしてあげます。
タオルなど必要なものも、事前に運び込んで置きます。
濡らし方
37℃~40℃くらいの温度のぬる目のお湯を洗面器にためて、顔から遠い、後ろ肢やお尻のほうからゆっくりかけて、徐々に慣らしていきます。ただし、ノミがいる場合は、後ろからお湯をかけると、顔のほうに逃げ込んでしまうので、前に来ないように最初に首の後ろを濡らします。
洗い方
ぬるま湯で薄めた適量のシャンプーを猫の体につけ、指先でもむようにして軽く泡をたて、背中のあたりから洗います。患部は指先で皮膚マッサージをするように優しく洗ってあげます。可能であれば足と足の裏、お尻は汚れがたまるので念入りに洗いましょう。顔が濡れるのを嫌いますから、シャンプーに慣れるまでは、首筋までにしておきます。
流し方
猫はシャワーの音が嫌いですから、弱くしてノズルを体に押し当てて、片手で隈なく全身をマッサージするように流します。猫の顔にお湯や泡がかからないように気をつけながら、シャンプーが残らないように念入りに洗い流します。猫は体をなめるので泡の流し忘れには注意が必要です。
乾かし方
まず、タオルで十分に水を拭き取ります。次にドライヤーで乾かすのですが、早く乾かそうとしてドライヤーを近づけ過ぎるとヤケドしてしまう危険があるので注意が必要です。
また、目にドライヤーの風が直接当たらない様にするために、ドライヤーを使うときは目を手で覆ってあげてください。ドライヤーの音が苦手な猫の場合は、弱風を当ててお尻のほうから徐々に慣らしていきます。
風邪をひかないように室内を温かくしておいてあげましょう。