私の経験から申し上げますと、完全室内飼いの猫は、長生きしてくれる子が多いです。15才、16才は本当に普通です。
一般的に猫は7才を過ぎたころから老化が始まると言われています。「子猫期」はあっという間に過ぎ去ってしまいますが、「老猫期」は猫の一生にとって、とても長い期間になります。
できるだけ健やかに、できるだけ心安らかに過ごさせてあげたいものですね。そのためにも与えるフードには気を配ってあげたいものです。
このページでは老猫用のキャットフードについて解説していきます。
老猫用キャットフードの特徴
老猫用のキャットフードは「シニア」用とか「高齢猫」用とパッケージに表示されています。老化によって変化する猫の健康状態に合わせて、栄養面からサポートする配慮がなされているのが特徴です。
老猫は若い頃に比べれば運動量も減りますし、筋力の低下によって基礎代謝量も落ちてきます。また消化機能も衰えてきます。ですから与えるフードの面からも、若いときとは違った配慮が必要になってくるわけです。
老猫用のフードは成猫用のフードと比べて、若干カロリーが控えめ(低タンパク・低脂肪)になっています。また、老猫に不足しがちな栄養素を強化したり、消化機能の低下などをサポートし、老猫の健康を維持する効果が期待できる機能性成分などが配合されています。
免疫力を向上させて病気になりにくい体を作るには、普段からの食餌は本当に大切です。
与え方の工夫が大切
猫も高齢になると、一度にたくさんの量を食べることができなくなったり、歯が無くなったり口内炎ができたりして、食べにくそうにすることもあります。老猫用のフードをただ与えるだけではなく、食べやすいように工夫してあげることも大切です。
- 1日3~4回に、こまめに分けて与える。
- ドライフードの上にウエットフードを乗せると、ドライフードにウェットフードの水分が移って、全体的に柔らかめな状態で食べやすくなる。
- こま切れにしたり、すり鉢ですりつぶしたりして、食べやすい形にしてあげる。
- 食べ物の匂いに反応できるように、食事を人肌程度に温めてあげる。
- いつも新鮮な水を用意してあげる。
食事は猫にとって大きな楽しみです。年をとっても喜んで食事が取れるように、気を配ってあげたいものですね。
ただし、与えすぎは要注意です。肥満は、特に老猫にとって、心臓病、糖尿病、関節炎などの病気に直結します。
老猫用キャットフードの売れ筋商品
大手ネットショッピングのランキングで売れている商品は次のようなものです。
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【参考記事】当事者になったつもりで、読んでみてください。
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