一般的に食料品は、一度に購入する量が多いほどお得になりますよね。
キャットフードの場合も、同じことが言えます。値段のことを考えると、少量パックはどうしても割高になるため、少し大きいサイズを購入することも多いのではないでしょうか?
そこで問題となるのが、キャットフードの開封後の保存方法です。開封して空気に触れることで酸化してしまいます。フードが酸化すると、猫の食いつきが悪くなったり、健康への影響の心配も出てくるのです。
このページでは、できるだけ酸化を防ぐための、キャットフードの保存方法をご紹介します。
キャットフードの酸化には注意が必要
酸化とは、ある物質が酸素と結び付くことを言います。
例えば、鉄が酸化すると、赤いサビに変化してしまいますよね。リンゴの切断面が酸素に触れると茶色くなるのも酸化です。このように、物質は酸化すると、その性質を変えてしまうのです。
キャットフードも同じです。酸化すると性質が変わってしまい、猫にとって悪影響を与えるようになります。
酸化したキャットフードを猫が食べると、下痢や嘔吐をしたり、体に発疹が出たりする場合があります。それが重なると、アレルギーやさまざまな病気を、引き起こす原因になります。
保存方法の工夫
酸化を防ぐためには、なるべく空気に触れないようにすることが大切です。
ドライのキャットフードは高温多湿、直射日光を避け、密閉容器で保存するのが基本です。湿気ないようにシリカゲル等の乾燥剤を入れるとさらに良いです。開封後の保存の目安は1カ月です。
また、大きめのジップロックなどに小分けにして、乾燥剤を入れることで、湿気予防にさらに大きな効果が期待できます。小分けすることによって、空気に触れる頻度を極力少なくすることができるからです。
最近では家庭で簡単に真空パックできる便利な道具も色々とあります。小分けにして真空パックにすると、良い状態のまま保存することが可能となります。
なお、ウエットフードはなるべく1日で使いきるのが基本です。数回に分けて与える場合は、冷蔵庫で保存します。
1日以上保管しなければならないときは、フリーザーで冷凍保存します。その場合も、解凍してなるべく早めに与えます。
長期保管が必要になった場合
まとめ買いなどで、キャットフードを大量に買い込み過ぎてしまった場合などは、「冷凍保存」の方法があります。しかし、この方法はあくまでも「どうしても仕方がない場合」のみにしておきましょう。1月で使いきれる量を購入することが大切です。
冷蔵庫で保存すると、猫に与えようと、冷蔵庫から出し入れするときに結露が生じて、カビが生えることがあります。フリーザーで「冷凍保存」しましょう。
ジップロックなどに小分けにして、脱酸素剤を入れて冷凍すれば、開封頻度はかなり減りますので、夏場でも3ヶ月くらいは保管できます。ただし、冷凍しても酸化は進みますので、なるべく早く使い切るのは大切なことです。
解凍方法
人間の食べ物でも言えることですが、レンジで解凍すると美味しくなくなります。また、冷凍したものを、いきなり常温に出して解凍しても美味しくないです。
おすすめの方法は、冷凍したフードを1回に使う分量だけ、冷蔵庫の「冷蔵」のほうに移す方法です。この解凍方法なら、約24時間で品質を損なわずに解凍できています。
注意点としては、解凍したフードは結露がついていますので、放置する時間が長いとカビが生える可能性があります。このことはしっかり頭に入れて気を配ってあげてください。
参考>>ペットの治療費の事例集