私たち日本人の主食は、お米です。つまり穀物(炭水化物)を主食にしているわけです。
対して猫は元来、完全肉食動物です。猫の歯は穀物をすり潰すことはできませんし、猫の消化器官は穀物の消化吸収に適していません。つまり穀物が配合されているキャットフードは、猫の体にとって負担になるわけです。
そこで注目されているのが、穀物不使用(グレインフリー)のキャットフードなのです。
多くのキャットフードに穀物が配合されている理由
国内、海外問わず、有名メーカーでも、ベースをトウモロコシ、米、小麦、大麦などの穀物を使って、そこに肉類やビタミン、ミネラルなどの栄養素を付加しているとういケースがほとんどです。
理由はやはり「コストの削減」です。お腹が膨れるとか、かさましができるとか、原材料を安く済ませるとかいった理由だということですね。
しかし、猫本来の食生活から離れた穀物入りキャットフードを与え続けていると、下痢、嘔吐、食欲不振、皮膚ストレス(アレルギー)といった症状を引き起こす危険があります。
また、炭水化物の摂取量を増加させ、血糖値が上がりやすくなることから、肥満や糖尿病などの病気の一因になる可能性も考えられます。
ホームセンターなどで、大量に出回っている明らかに価格が「安すぎる」キャットフードは猫のことを思うなら避けてあげたほうが良いですね。
穀物不使用(グレインフリー)のキャットフードの効果とは?
猫は完全肉食動物です。高タンパク質で穀物不使用のキャットフードは生物学的にみても、猫に最適な栄養バランスになっているといえます。
お肉に含まれるタンパク質は筋肉、被毛、皮膚などの成分になりますので、良質なタンパク質を十分な量だけ摂取することが猫の健康に繋がります。
猫がイキイキと元気で過ごしてくれる。目がクリクリとして、毛並みが良く、便通も健康的。このようなすべての飼い主に共通の願いは、毎日与えるフードの効果によるところが大きいですよね。
またタンパク質が豊富なフードは、ゆっくりと消化吸収され満腹感を感じやすくなります。ダイエット効果も期待できます。
食いつきが良くなる
良質なタンパク質が豊富に配合されているキャットフードは、猫が「美味しい」と感じてくれます。
食餌は大切な栄養補給であると同時に、猫にとって「楽しみ」でもあります。猫が美味しそうに夢中で食べてくれると、飼い主としても嬉しい気持ちになりますよね。
「食いつきが良くなる」ことも穀物不使用(グレインフリー)のキャットフードの効果と言えると思います。