昔の人は、「ネズミを捕るのがじょうずなのがネコ、ヘビを捕るのがじょうずなのがヘコ、鳥を捕るのがじょうずなのがトコ」という言い方をしたそうです。猫によって得意な獲物が違う、ということなんですね。
あなたの愛猫は「ネコ」ですか?それとも「トコ」?(笑)猫とじょうずに遊ぶコツは、その猫の狩猟本能を刺激してあげることです。
じゃらし棒で獲物の動きを再現
せっかくじゃらし棒で遊んであげても、単調な動きばかりだと猫も人間も飽きてしまいます。
実際の獲物の動きを意識して、猫が狩りをしている気分を味わえるよう工夫します。
ネズミの動き
- じゃらし棒を床に這わせるように動かします。
- 猫が狙い始めたら距離を取ります。
- 追いかけてきたら、あと少しのところで動かして逃げるネズミを再現。
- 捕まったら猫と格闘させる。
- ここまでを数回繰り返し、最後は猫に捕獲させて達成感を与える。
・虫の動き
- じゃらし棒を布の下でゴソゴソ動かします。
- 布からじゃらし棒の先端を出したり引っ込めたりすると効果的。
- 飛びかかってきたら、猫の下に潜り込ませたり、布に隠したりを繰り返す。
- 最後は捕獲させて達成感を与える。
・鳥の動き
- 釣り竿状の猫じゃらしを買ってくる。
- 最初は床でバタつかせる。
- 飛びかかってきたら、一気に跳ね上げる。
- 猫とじゃらしを同時に着地させ、またすぐに跳ね上げて、2回、3回と連続でジャンプさせる。
- 最後は捕まえさせて終了。
知っておきたいテクニック
チラリズム
座布団や布の下、家具のかげなどから、じゃらし棒の先だけを見せて「チラリズム」を意識します。猫が注目したら、そのまま中に隠したりゴソゴソと動かしたりして、さらに興味を惹かせます。
また座布団や敷物のすき間に沿って、這わせるようにじゃらし棒を動かすと猫は喜びます。
緩急をつける
獲物の動きが一定ではないように、じゃらし棒も早めたり遅くしたり緩急をつけて動かすと、猫は喜びます。
突然ピタッと動きを止めて、「今だ!」と猫が思った瞬間に逃げるのがポイント。獲物を逃がしたと思った猫が、ますます遊びに乗ってくるはず。この動きを繰り返して猫を翻弄してあげましょう。
最後は捕まえさせる
猫はあまり持久力が高くありません。10分くらい遊んであげたら最後は捕まえさせて、猫が満足感を得られるように演出してあげましょう。
短い時間で構わないんです。飼い主が猫と一緒に、「狩り」というストーリーを楽しみながら遊んであげることが大切ですね。