サメ軟骨サプリメントを猫に与える場合、主に次の2つの効果が期待できます。
- 関節をなめらかにする。
- ガン(腫瘍)を抑制する。
このページでは、サメ軟骨のガン抑制効果について詳しく見ていきます。
ガン細胞の「栄養補給路」を断つ!
ガンという病気は、外部から侵入してきた細菌が原因になるのではなく、自分自身の正常な細胞が突然変異を起こし、免疫システムをすり抜けてどんどん増殖していきます。ここが他の感染症と大きく異なる点です。
ガン細胞も増殖していくためには栄養が必要です。栄養を吸収する補給路として、新しい血管を形成していくのです。(血管新生)
ひとたびガンが新生血管を発達させて循環系につないでしまえば、ガンは爆発的な成長ができる栄養源を得てしまいます。
サメ軟骨は、この血管形成を阻害してガン細胞を破滅に追い込む、言ってみれば「兵糧攻め」にしてガン細胞をやっつけるという効果が見込めるのです。ガンが増殖するのに必要な血液と栄養の補給を阻止することで、ガンを「餓死」させる訳ですね。
サメの軟骨には、乳ガン、前膣線ガン、中枢神経組織ガン、すい臓ガンなど新生血管がより盛んなガンに対して有効といわれています。
ガン以外にも新生血管の形成によって発病したり、病状が進行する疾患に対しては、同様な効果が期待できます。例えば、乾癬(かんせん。皮膚病の一種)、糖尿病網膜症、血管新生緑内障、骨関節症、リウマチなどは、新生血管と関連のある代表的なものです。
アガリスクとの併用が効果的
完全室内飼いの猫が増えて、寿命も飛躍的に長くなりました。それに伴いガン(腫瘍)を患う猫も増えています。
ガンに対しては次の2つの治療方法があります。もちろん並行して行うことも多くあります。
- 外科手術、放射線治療、抗ガン剤などでガンに対して積極的にアプローチする化学療法。
- 猫自身の免疫力を上げることによって、間接的にガンの増殖抑制を狙う免疫療法。
免疫療法の代表的なサプリメントであるアガリスクとサメ軟骨を併用した場合、それぞれの単独作用に比べて、免疫増強効果や抗癌効果は相乗的な働きがあると考えられています。
例えば「アガリーペット サメ軟骨」というサプリメントは、アガリスク1:サメ軟骨2の割合で含有されており、免疫療法の一環として多くの動物病院で処方されています。
もちろんサプリメントですから、その猫に合う、合わないはあると思いますが、1つの選択肢として獣医師と相談してみる価値は十分にあると思います。