Dフラクションの効果とは?ある乳腺腫瘍の猫の場合

Dフラクションとは、一言でいうと、ガンの治療に効果を発揮する可能性があるキノコ系のサプリメントです。マイタケ(舞茸)に含まれる健康維持に有効な物質である活性β-Dグルカンに、糖と少量のタンパク質を結合させる形で処理を施したものです。

βーDグルカンは、体内の免疫活動を活性化させ、ガンの予防作用や増殖抑制作用があるといわれます。Dフラクションは、ニューヨーク医科大学の研究によって次の結果が得られています。

  • 乳がん、前立腺がん、膀胱がん、肺がん、胃がん、大腸がんなどに有効。
  • アポトーシス(がん細胞死)を誘導する。
  • 抗がん剤の感受性を高める。

このDフラクションは猫のがん治療に利用されることも多くあります。免疫力アップの効果も期待できます。

Dフラクションについて調べてみました。

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実際に効果があった猫のエピソード

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調べてみると、猫のガン治療にDフラクションを勧める獣医師が多いことがわかりました。ただし必ず効果があると実証されている訳ではありません。

猫との相性が良い場合に、症状が改善するケースが多くあるのは事実だと、客観的に説明されることが多いようです。例えば、次のようなエピソードがありました。

乳腺腫瘍が肺に転移してしまった猫

猫が乳腺腫瘍を患ってしまい、乳腺全摘出手術を受けました。手術は無事成功。体調はよく、元気に走り回れるほど回復しました。

手術から半年ほどたったころ、猫が「コホコホ」と変わった咳をするようになりました。検査をしたところ、残念ながら肺への転移が発覚。「この子と一緒にいれるのも、もう長くはないのかもしれない」と飼い主も心のどこかで覚悟しました。

いろいろある選択肢の中から、獣医師に勧められたのがDフラクション。Dフラクションを与え始めて3ヶ月程経ったころ、レントゲンを撮りました。

獣医師も、今から思えば何かあわてて自分を呼んだような気がしました。3ヶ月前と今日のレントゲンを見比べたところ・・・

今日撮ったレントゲン写真には、肺転移が完全に無くなっていました。素人が見ても分かるくらい、キレイに無くなっていたのです。獣医師も「奇跡的なことです。」と目に涙を浮かべて言ってくれました。

その後、3年くらい無事に暮らしたあと、猫は亡くなりました。17才でした。

1つの可能性として

Dフラクションは、決してガンの万能薬ではありません。猫との相性によって、効果がある子と無い子があるようです。

値段も決して安くはありません。1月で2万円ほどかかります。

これらのことを踏まえた上で、獣医師が提案してくるケースが多いDフラクション。1つの可能性として「試してみよう」と考える飼い主も多くいらっしゃいます。


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