某キャットフードの缶詰を開けて、お皿に盛りつけたら、鮮やかなピンク色でした。確かに白っぽいウェットフードよりも、鮮やかなピンク色のフードの方が美味しそうに見えます。
猫も着色料による色の違いを感じているのでしょうか?
着色料の目的とは?
食品には本来さまざまな色があり、食欲を増進させたり、食生活を豊かにするといった効果があります。しかし、自然の状態の色は、長期にわたって維持することが大変難しいため、加工段階で人為的に色調を調整するために着色料が使われている訳です。
たとえば、着色していない「たらこ」は、それこそ「真っ白」でまったく食べる気がしません。赤く色づけされているから、「美味しそう」に見えて食欲をそそられるのです。このように、人間にとっては食品の色の「イメージ」が凄く大切なんですね。
猫は「赤」が見えない
猫は色の判別ができないというわけではないのですが、人間ほどにはできないのだそうです。具体的には、青と緑とその混合色は見えるのですが、赤が見えないと言われています。
つまり少なくとも猫にとっては、着色料は「不必要」だということですね。猫は「匂い」で食欲をそそられる動物なのです。
誰のための着色料なのか?
某キャットフードの缶詰を開けて、お皿に盛りつけたら、それはそれは鮮やかなピンク色でした。原材料の表示を見てみたら・・・
- 食用赤色40号
- 食用青色2号
- 食用黄色4号
- 食用黄色5号
このようにたくさん着色料が使われていることがわかります。
しかし猫は「赤」が見えません。「ピンク色で美味しそうだなぁ」とは猫は思っていない訳です。
ピンク色で美味しそうだな、と思っているのは飼い主である人間だけなんですね。飼い主に見せるために、キャットフードに着色料が大量に使われているなんて、本末転倒な話ですよね。でも、これが現実です。
着色料が含まれたフードは猫に与えてはいけません!などと言うつもりは毛頭ありませんが・・・それでも、なるべく避けてあげたいですよね。